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11 初めまして。／J ページ11
足音に顔を向けたリーダーは
ちょっとバツが悪そうにした。
「お疲れ。」
「.....うん...。」
突然の俺の登場に
小さな女の子は
縄跳びを持ったまま固まった。
「......あ.....、」
「初めまして、こんにちは。松本 潤です。」
俺はしゃがんで視線を合わせた。
「こんにちはっ。佐藤智佳ですっ。」
「智佳ちゃんか。縄跳び、上手だね。」
照れたように笑った。
「何年生？」
「２年生。」
「そっかぁ。学校楽しい？」
「はいっ。」
ニッコリと笑って元気に答えた。
頭をそっと撫でて立ち上がると
「........あの....松本....くん...です。」
なんだかぎこちなくリーダーが
俺を彼女に紹介した。
「初めまして。突然すみません。」
「....あっ、いえ...、初めまして.....。智佳の母です。」
少し後ずさって頭を下げた。
「このヒト、かぎ忘れてっちゃって。届けに来たんです。」
「....そう...でしたか。」
どこか申し訳なさそうに
肩を竦めているのは
何かを恐れているみたいで。
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作者名：ちび
| 作成日時：2013年3月7日 16時
