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望「…じゃ」
『うん、ありがとう』
あれからお互い一言も話さず家まで着いてしまい、望くんの気持ちを聞けずじまい。
『はぁ…』
部屋にこもってもずっと望くんの事が頭の中をグルグルグルグル。
行くなと言ってほしかったとかそんなおこがましい事を思った訳ではない。
かといってあっさり行ってこいとも言われたかった訳でもない。
時計が21時になる前、頭を冷やしにコンビニへ向かった。
流「A？」
『流星くん？ビックリしたー』
コンビニの目の前に停まってる見に覚えのあるバイク。
少し見渡してもさっきまで一緒だった望くんの姿はない。
ホッとしたような会いたかったような。
流「何してんのこんな時間に」
『ちょっと考えごと？笑』
流「なんで疑問系やねん笑」
『色々あるんだよ〜笑』
あなたの友達の事なんですけどね。と思いながら適当に買い物を済ませ外に出るとまだバイクが停まっていた。
流「終わった？」
『え？うん』
流「送るわ」
『いいよ、すぐそこだし』
流「すぐそこでも危ないやん」
『…じゃあありがとう』
流「あ、望に怒られるから後ろは乗せれへんけどな笑」
『からかわないで！』
バイクを一旦コンビニに置き2人で歩く道中、何かを察していた流星くんはやたらと望くんの話をしてくる。
そして事故の日の望くんの様子を初めて知ることになった。
流「あいつ、現場にいたやん。ありえへんぐらい取り乱しててあんな望見たことなかった」
『そうなの？』
流「もう好きな人失いたくなかったんやろうな。そらそうよな」
『好きな人…』
流「そう、でも少しでもそう思ってる事がAに対して申し訳ない気持ちやったんやと思うで。
単純に元カノの事思い出してるってことになるから」
『そっか…私望くんのこと何も分かってなかったんだね』
流「まぁ、人を信じるってのは難しいからな」
それだけ覚悟を決めて気持ちを伝えてくれてたのに、信じてあげることができなかった自分を悔やんだ。
たとえ福岡に行ったとして、もしそのあと上手くいかなかったとしても望くんとなら後悔はない。そう思えた。
流「とにかくちゃんと話せ。お前らなら大丈夫やから」
『うん』
流「じゃ！おやすみ〜」
ひらひらと手を振る流星くんの背中を見届けた後、望くんに話があるとだけ連絡をして眠りについた。
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蒼乃碧(プロフ) - 初めまして。大ちゃんの登場にちょっと吹いたり、離れ離れが決まってるのでしんみりしたり…更新楽しみに待ってます^_^ (2022年9月23日 1時) (
レス) @page46 id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
てら - 更新して欲しいです (2022年7月22日 0時) (レス) @page44 id: cd11592684 (このIDを非表示/違反報告)
加奈子 - 更新が24で止まってるんですけど…めっちゃ楽しみにしてます (2022年1月9日 20時) (レス) id: ba2cff1722 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ria | 作成日時：2021年9月30日 12時
