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▤日目 ページ42

迅 side




砂浜にメッセージを遺した。

嫌でも、Aは視えるだろうから。


今、Aは寝ているだろうか。

寝ていたら、Aは来ないだろうか。



それでも、起きた時におれを見つけてくれるだろう。
過去視は、おれの為の副作用(サイドエフェクト)だから。




水中は冷たかった。

当たり前なのだけど、おれの体温を全て奪っていきそうなソレに、自分が生きていることを実感させられる。




ずっと手を差し伸べていてくれたAに嘘をついたのはおれだし、

強いおれでありたかったのも、唯の自己満足だ。


こんなやり方しか知らなかった。



こんなやり方しか思い付かなかった。




海は冷たかった。


そしておれは、ただただ温もりを帯びていたらしい。

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作者名:いちごおれ?? | 作成日時:2023年2月20日 23時

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