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15日目 ページ24

『私たちに飲酒や喫煙がおっけいになれば、生きやすくなって、自 殺者も減ると思わない?』

迅の部屋で、迅の布団の上で、大の字にならながらそんなことを呟く。

迅「なんで?」

彼は作業から目を離して、私の方を見た。
彼の青い目に私が写っている。

『そのままの意味。私たちには、脳を鈍らせる程の娯楽がないと思うの。だから、シぬしか選択肢が無くなっちゃうわけじゃん。』

そう私が言うと、彼は まーーー…… と納得したような出来ないような、そんな声を上げた。

お風呂上がりの彼の髪は、まだ湿っていて 前髪が落ちている 。

迅「法律で禁止されてるからな」

『こっそりやりゃいいじゃん』

迅「どうやって買うつもり?」

『そこは太刀川さんにでも頼も。それかー、風間さん当たりだね。』

真面目そうな風間さんを名前に出したら、彼は ふは と吹き出した。
その顔は、私の好きな顔だ。


迅「ははっ、あの人に頼むのは逆効果じゃない?」

『大丈夫。同情を買うんだよ』

悪ーい。 そんなことを言いながら笑う彼を見て、私も笑った。

『あ、ハグとかキスってストレス和らげるらしい。そんなこと言ってたら身体を重ね合うのもストレス緩和になるのかな。』

やってみる? 冗談気に彼を見ると、"女の子がそんな事言わないの"と消しゴムを投げてきた。
消しゴムがこてん、と身体に当たる。

『迅を抱くのは私だよ〜』

迅「なんでおれが。」

『この前迅は女顔だよねって話してたから』

迅「なんて????」

机に顔を向けていた彼が、"女顔"という言葉に反応して私を見つめる。
本気で困っている顔に、今度は私が笑った。

『かわいい顔って』

迅「おれが??」

『もちろん。』


あのなぁ、といい私の方に体を向き直してきた迅は
私が "わかった"と言うまで謎の自己主張が始まった。

男って女顔やら可愛いって言うと怒るよね。
反省はしてない。

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作者名:いちごおれ?? | 作成日時:2023年2月20日 23時

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