Sweet Lovestory …

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緑side









マ「清原のマネージャーを務めております、

田中と申します。」






綺麗なお辞儀と差し出された名刺。





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緑「あぁ！！

申し訳ありません、ご挨拶が遅れてしまって…


重岡の、マネージャーの神山です。

これからお世話になります…」





慌てて名刺を受け取り自分の名刺を差し出す。






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田「ありがとうございます…



あの…早速なのですが少しよろしいでしょうか…」


緑「え？あ、大丈夫ですけど…」


田「実はですね…

うちの清原が重岡様に好意を寄せているようでして…｣








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頭を鈍器で殴られたような衝撃。

そりゃ、俳優してたらそこそこモテるやろうけど

あんな綺麗な人にもモテてるなんて…






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田「神山…さん？

あの、ですから…重岡様の連絡先の方をを…」


緑「あぁ、連絡先ですか…」






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事務所的には別に構わないから

普通は上げるのが妥当。





やけど、本当は渡すのが嫌や。






でも、そんな我儘が通用するわけない。

しかも断ればこれからの仕事に

何か関わってしまうかもしれへんし…





自分の我儘だけで動くなんて許されへん。






まず、仕事に私情を突っ込んでる時点で

アウトやん。





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緑「これです。

あの一応本人に確認取ってからでお願いします…」


田「はい。もちろんでございます。

ありがとうございます。

それでは私はこれで…」







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そのままスタスタと歩き去っていった田中さん。




これで良かったんよな…？




俺はマネージャーとして正しいことをしたよな…？







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「「お疲れ様でした〜

今日の撮影は以上になります。」」







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連絡先のことが気になって

ぼぉーってしてたらいつの間にか

撮影は終わってた。






赤「神ちゃん…？

家帰るから、車出してくれる？」


緑「………っあ！おっけおっけー！

すぐ車とってくるから…」






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緑「いだっ………はぁ、もうなにしてんねん…」





ぼぉーってしすぎて

指を置いたまま勢いよく車のドアを閉めたから、

指をおもいっきし詰めてしもた。






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なんか痛みによって

もう何もかも嫌になってしもた。




怪我したのも、清原さんのシゲへの好意も、

シゲのあの活き活きした顔も…







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緑「なんで…

なんでっ、一番そばにおるはずやのにっ…」

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