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見抜ける空元気 ページ2

声をかけられた方に顔を向けると、キッチンからちらりとこっちを見る悠仁さんがいた。

「A〜、今日の晩飯何がいーい?」

『え、ウチさっき食べたし、お腹は空いてへんわ……というか悠仁さんも今食べはったやん…。』

「まぁ俺健全な男子高校生だしなぁ〜」

お昼食べたあとやのに……?

『んぇえ……。なんでも?』

「おわ!それ全国のお母さんが顔を歪めるやつじゃん!」

ぼす、とウチの隣に座る悠仁さん。

そのまま、悠仁さんはこてんと頭を膝に乗せはる。
いつもの事やから、ウチが起こすアクションは悠仁さんを撫でたるだけ。

『ん〜……ほな、ウチ牛丼が食べたいわぁ。』

「わ!いいね!俺丼物好きよ?」

……なんちゅうか、今日は悠仁さんの声に覇気がないやんな。

『悠仁さん、帰りしになんかあったん?』

「……Aって俺の事お見通しじゃん…。
今日さ、俺めっちゃ任務あってね?新幹線一生分位乗ったんだよね〜……。」

疲れた〜と頭を太腿に埋めてくる。ちゃっかりしてはるな?

『ふふ、悠仁さんかいらしいなぁ!』

「ぅー……。Aの方がずっとかわいんのに。」

『ぎょーさん頑張ったんな。せやかて無理はあかんよ。』

「ん。……ありがとね。」

この後暫く悠仁さんはウチの膝枕で寝てた。
お布団ひいたろか思たけど、あんまり悠仁が気持ちよさそうに寝はるから、動かれへんかった。




「うん!?俺もしかしてめっちゃ寝てた!?!?」

『めっちゃ頭でどついて来はったな。』

「嘘!?ごめん!!!」

『……嘘やで。』







こんな感じの何気ないゆるゆるな会話をしています。
ガッツリ京都弁ごめんね

帰りしに→帰る途中に

名前にはんってつけるのイ段とウ段で終わるやつには付けてないイメージある。(なんの根拠もない)
ので悠仁はんではなく悠仁さん。

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作者名:紫煙 | 作成日時:2022年3月6日 19時

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