『名前』 ページ8
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今年最後の体育祭も、夏近くの季節に開催される為毎年色んな意味で熱気があって、活気に溢れる行事。赤組の白組の紅白戦って、おめでたい色彩だけど競い合ってる辺りそこ迄おめでたくは無いか。
アーチェリーとかないから、的を射る競技自体は弓道部が有利だけど、こう言うのって巫山戯あったりもあるから、つい本領発揮してしまいたくなる。りなとかクラスの子に"煽るなー"とか笑われる3年間を送った。
だって、部長なんだもん
｢あ！小野寺君じゃん！｣
「身長高いから直ぐに分かるねー笑」
｢応援しなよ笑｣
「応援してるよ？」
｢あ、じゃあさじゃあさ────｣
「え！？笑何でよー」
｢いいからいいから！笑｣
「えー」
｢あ、ほら！次小野寺君だよ！｣
あ、転びそう
結局転んじゃったけど、立ち上がって走ってるのは何かかっこいい。よく話す匠の後輩。それだけなのに、ここ最近よく会ってよく話して、よく呼び掛けられてが多くなった。
初めは花ヶ前先輩って呼ばれてたのが、下の名前に先輩と着けられた呼び方をしてた。
私は私で変わらず小野寺君呼びだけど、それを知ってるりなは悪戯っぽく呼び捨てで呼んでみなよとか言われた。悩むんだけど、でも、今は同じ白組だから、頑張って欲しい。
「太志っ！頑張って！」
｢ふふっ笑小野寺君絶対見たよ笑｣
「気の所為だよ笑」
｢いーや、Aの声って何かと通るから
さっきの頑張っても聞こえてたと思うよ笑｣
「ニヤニヤしないの笑」
｢青春だねぇー｣
「りなの方こそ青春じゃん笑
いいの？匠応援しなくて」
｢匠紅組だから負けて欲しい｣
「笑」
｢そう念を送っとく｣
「あ、こっち見た」
｢お、感じ取ってくれた、か、な…｣
「あれ絶対りなにウィンクしたよね」
｢A？ごめんなさい、これ以上弄らないから
何も言わないからAも何も言わないでっっ！！｣
「かっこよかったんだ笑」
｢むりぃ、幼馴染のこんな所でドキドキしたくないっっ｣
「いいじゃん付き合ってるんだから笑」
｢恥ずかしいわー本当に…｣
「りな顔真っ赤だよ」
｢暑さのせいかな。周りの活気と夏近くの熱さ｣
「それと他にもあるでしょ笑」
｢ねーもう本当に、意地悪なんだから！｣
「ふふ笑」
｢小野寺君にでも言いつけようかな｣
「何で太志なのさ笑」
｢今の無意識？笑ねぇねぇ、呼び捨てにしちゃって笑｣
「もう煩い笑」
｢ねーえーりなドキドキするぅー笑｣
「気持ち悪いなぁ笑」
｢あ、そんな事いいます？お姉さん。ねぇ笑｣
#呼び捨て
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作者名：LuV | 作成日時：2021年11月6日 18時
