『好印象』 ページ1
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体育館に入れば、先に来ていた先輩が誰かと話してた
そこ迄気にも止めて無いけど、彼女がいるって話は聞いてたしあの人かなって位にしか思ってない。でも、女子にしては割と身長が高い分類に入る位の高さで、それでも俺よりは断然小さいから意味もないけど。
でも、中学から上がって1年経つし後輩も出来たけど、それでも1つ上の学年って、何処と無く大人っぽさはある。先輩はどちらかと言えばムードメーカー気質だけど、今話してる人は大人っぽい。
｢あの人って確か、弓道部の主将だろ？｣
｢あー！うわ、生で見たの初めて…｣
小野寺「誰？」
｢花ヶ前先輩だろ？確か。
お花の花に、1ヶ月のヶ。で、前って書いて"はながさき"｣
｢滅茶苦茶有名な人だろ？超絶美人。
うわー、匠先輩の彼女かな？｣
｢幼馴染なんだろ？確か｣
｢羨ましい…｣
匠｢お前ら来てたんだったら準備しろー！｣
｢｢ はーい！ ｣｣
名は体を表すって言うよりも、苗字は体を表すって感じの人だな、あの人。正しく花が舞ってるみたいに綺麗に笑ってって…俺何言ってんだろ。
でも傍から見れば美男美女って感じはする。言われてみれば
それでも、そう言う話には疎いし、ましてや他学年且つ他の部活生の事迄は知らないから、そうなんだって位にしか分からない。でも、先輩と話してる所しか見えなくても、好印象的に残ってる。
花ヶ前って珍しい苗字。小野寺なんてよくある苗字だけど、珍しい苗字を聞けばそれとなく記憶には残る。多分、関わる事も無いだろうけど、匠先輩居るし。それにしても彼女いたんだ、匠先輩。まぁ、少なくはないしそれこそ珍しい事じゃないか。
小野寺「いって…」
匠｢ｯｸｸ、ははっw｣
小野寺「マジで痛かった…」
匠｢ぼーっとしてる方が悪い｣
小野寺「…先輩って、
笑顔から真顔に切り替わるの早いっすよね」
匠｢あーよく言われる笑｣
小野寺「彼女可哀想」
匠｢慣れてるし似た様なもんだって｣
小野寺「え、そうなんですか？」
匠｢う、ん。…え、何、そんな不思議？
何なら彼女の方は割かし真顔な時多いけど？｣
小野寺「え」
匠｢？｣
小野寺「意外」
匠｢まぁ、幼馴染の方はマイペースな奴だけど｣
小野寺「へぇー」
匠｢絶対興味無いだろ、お前｣
小野寺「…いや、そうなんだなって思って」
匠｢うん、まぁ…
うーん…Aは何方かと言えばギャップがあるかな？｣
小野寺「彼女の名前っすか？」
匠｢いや？Aは幼馴染の方｣
#花ヶ前A 先輩
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作者名：LuV | 作成日時：2021年11月6日 18時
