ホエールテール 4 (ページ6)

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鯨6 ページ6

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｢ふし！お前彼女いるんだって？｣
｢紹介してくれよ｣

「彼女？誰？」

｢おい。敬語抜けてる｣

「非常識でした？でしたらすみません」

｢それより彼女だよ｣

「彼女ー」

｢呼ぶんじゃなくて紹介｣

「彼女って紹介するんですか？日本って面白いですね。
先輩たちに紹介して、僕の彼女取られたくないので

やめておきますね」

｢後輩の癖に生意気だな｣
「先輩の癖に横柄ですね」

｢あー言えばこう言うやつだな｣
「こう言えばあー言うやつなのでお気になさらず」

ﾐｱ｢Aー！｣

｢｢お｣｣

あー、なるほど

ミアを彼女って勘違いしてるんだこの人。て言うか、日本って彼女紹介制なの？俺ミアの事なんて紹介してないんだけど。

紹介って言うか、必然的に会って双子の妹と言ったくらい

なんなんだこの人達。面倒だな

『この人達ミアを俺の彼女だって勘違いしてる』

ﾐｱ『え、双子の妹って言ってないの？』

『まぁ、面白そうだし此の儘にしとくのもあり』

ﾐｱ『ふふ笑じゃあ私は此の儘Aの彼女で、
日本語が話せないフリしておくわ笑』

『ふっ笑何それめっちゃうける笑』

｢何、なんて言ってんの？｣

「もう直ぐ講義なので
質疑応答受け付けませんのでさようなら」

｢｢はぁ！？｣｣

今迄何にも考えずに弄ったりしてたけど、どう弄ろうかを考える事は初めてかもしれない。気が強そうで、日本の社会に根っからの真面目さがある人程、面白そう。

実際、俺達が双子だなんてメディアでも言ってんのに

あぁ、言ってるのは俺が双子ってだけか。て言うか、彼女を紹介してどうするつもりなんだか。寝とるとか？それとも鈴木さんが言ってたみたいに、俺への当てつけで無理矢理にでも襲う？

あー、それだったら犯罪に関わるからやらない方が身の為

流石にそれはないか

「先輩」

｢何だよ｣

「あの子に手出したら、
どーにかこーにかなりますので気をつけて下さいね」

｢はっ笑何だそれ脅しか？｣

「脅し？脅しと言うより、
立場の問題ですから、ね？」

小生意気な位が丁度いい

色んな人が教えてくれた。海外での生き方は、全て下手からでる日本よりも、言いたい事話したい事聴きたい事全てを言葉で伝えれば、人は大抵伝わるし、教えてくれる。

逆に日本だと、年功序列。でも、そこは知らないっ体で行こう。

｢後輩の癖に彼女作ってんじゃねーよ｣

「それ全人類の年下に言えばいいじゃないですか。
世界に発信できるツールがあるんですから」

｢うざ｣
「可哀想」
｢おい｣

うん。やっぱ面白い

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