ホエールテール 4 (ページ5)

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鯨5 ページ5

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鈴木「早稲田入学おめでとう」

「ありがとうございます」

鈴木「大学で強豪校に入学するって、やっぱAだな」

「そうですか」

パンサーズに内定決まってから、ヤマさん達に少し無理なお願いして、大学入学をしたAの所来たけど、Aがそこから現れるのが見るからに留学生感が否めないのが笑える。

手を挙げて迎えたけど、いつものノリ的なやつで、他人のフリみたいな感じにされたけど、無視せず気付いてるあたり変わらない性格をしてる。

それでいて、変わらず人にあまり興味無さそうな感じも

鈴木「先輩とか上の学年には気をつけろよ？
幾ら海外歴があって、代表に選ばれてるからって、

良くは思わない人だっているだろうし」

「へぇ」

鈴木「へぇって」

「バレーをするだけなら大学に態々入学はしませんよ」

鈴木「じゃあ何？」

「日本の大学を選んだのは、単に日本での実績作りです。
それに留学の手続きなんかも何かと楽に済みそうですし」

鈴木「留学もすんの？」

「バレーだけならイタリアのチームに籍だけはありますよ。
僕は絶賛、早稲田にレンタルされてる身なんです」

鈴木「ふはっwなるほどね笑」

「海外じゃレンタルとは言わないですけどね」

鈴木「あ、そうなの？」

「はい。ローンディールって言いますけど」

鈴木「お金とかどうなってんの？」

「あー。通常としては貸与料を支払いますけど、
大学に入学を決めたのは俺なので、

ただ単に試合に出れないだけですかね」

鈴木「あーね」

戻した話になるけど、陰湿的な事が起こっても、Aの場合あまり興味無さそうだし、何ならバレー中にやり返しをしてきそう。それもかなり陰湿な。

その面に関しては、Aの方がうんと陰湿だ

俺はそこそこ慣れてるし、そもそもそれを陰湿だとは思わない。単にAが戯れに来てるだけだとは思うけど、でもAだもん。どんな形であれ、戯れに来てるから、その時こそご愁傷さまとしか言いようが無い。

「良く思わない人がいるんだったら、
逆に変わりに出て欲しいな」

鈴木「なんで？」

「バレーで相手するのはいいけど、
特に鈴木さんと同じ名前の人が絡むと、なー」

鈴木「お前はとことんいじりに来るな笑」

「そうそう。石川さんと最近では西田さんとか」

鈴木「マジか笑1人増えてるわ笑」

「大型犬が沢山増えて僕には手に負えません。
鈴木さんの方がまだ手に終えてた」

鈴木「おい。て言うか逆だわ笑」

「あれ？」

鈴木「あれ？じゃなくて」

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