ホエールテール 4 (ページ4)

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鯨4 ページ4

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同じ大学に入ったって言う話は、バレー選手なら誰しもが月バレとかで、取り上げられたりもしてたからある程度の人達は知ってる。

それでも、と話になるのは、やっぱ海外経験をしているからか、日本代表と言う選手だからか、格が1人だけ違って見える。

スパイクをバンバン決めて、サーブも各方面を痛い隙を狙ってくるし、そしてなんと言っても、柔らかい程に打ちやすさと高さがそれ程あったりと、素早い判断力が長けられたトスが回ってくる。

だからか、本当に凄い人が入ってきたって言う実感が湧く

｢1年集合！｣

｢｢はい！｣｣

ずば抜けて高い身長。先輩達の中でも同じ位の人は少数いるけど、でも群を抜いて高い身長で羨ましい。

試合の動画も見たけど、オールラウンダーで動けるのも羨ましい。身長が高い分バックになれば不利にも見える位置でも、柔軟ある体で取るし、スパイクだってトスだって、なんだって出来る。

同じチームになった訳だし、海外仕込みでもあり代表選手仕込みでもあるから、アドバイスとか相談とか乗って欲しいな。

「文化構想学部1年鯨伏Aです。宜しくお願いします」

意外

スポーツ科に所属かと思ってたし、何なら推薦で来てるものかとも思ってたけど、入試受けたんだ。しかも文化構想学部って、難易度が高いとか何とか聞いた気がするけど…。

まぁ、人様が入る学部に関してとやかく言う事は出来ないけど、ただ意外性が高かっただけの話だし。

あ、次俺だ

大塚「スポーツ科大塚達宣です！宜しくお願いします！」

それにしても、やっぱ代表に選ばれてるだけあって、監督やコーチからの期待も大きそう。先輩達も、眼差しみたいな見る目が他と違う風にも見える。

でも、バレー部に入部する人間の中には、中･高での優勝経験がある所から来てる人も多い。異例なのが鯨伏君ってだけで、その他は何も変わらない。同じバレー部に所属する訳だから、互いが協力的であればある程強くなるならそれでいい。

生の代表選手で、見れる技術があるのなら、同い年であろうとそれは勉強にもなるから助かるし。

監督｢早速だが、早慶戦。
つまり慶應義塾大学との試合が間近にある。

その中で鯨伏｣

「はい」

監督｢控えのセッターとして準備しておくように｣

「はい」

監督｢じゃあ練習に戻る。
張り出されてるメニューの確認し、それぞれ始め！｣

｢｢はい！｣｣

早稲田と言ったら慶應義塾大学との試合みたいなのって、イコールで結ばれてる間あるなぁ。

いつから出来たのかは謎だけど

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