鯨28 ページ28
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藤井「…何か、祐希の気合いが凄まじいんだけど」
福澤「確かに…」
山内「A何か知ってる？」
「さぁ？何も知らないですよ、俺」
そもそもAは興味が無いだろうな…
人が不機嫌でも上機嫌でも、Aは人に興味が無さ気だから。精々口に出して本人に伝えるか、人に言うかのどちらかで、それ以外のアクションはない。
何だろう…Aの性格って人に対して｢そういう人｣って言う認識がある気がする。でもそれを受け入れられてるAもAだ。寛容的と言うか何と言うか…。
清水「ふーしー」
「何ですか？」
清水「あの不機嫌そうな顔を止めて」
「不機嫌…、まぁ確かに不機嫌」
福澤「そう言えばストレッチの時話し込んでたけど、
祐希の何かを言われたとか？」
「いえ、そんな事はないです。
あっちのリベロの1人は今年石川さんと同じチームですし。
ペルージャのチームメイトもいますけど、
石川さんに対する悪い事は一言も話してないですよ」
福澤「まぁ、Aに対する独占欲あるもんな、祐希」
「そうですか？」
清水「うん。あいつもそうだけど、
有志もそうだし、時々マサもそうだな」
「へぇ」
丁度第1セットが終わった頃、コートにたっていたスタメンが帰って来た。その時には祐希もいつも通りだったけど、やっぱ1番にAの所に来ては、話をしてる2人を見る限り、喧嘩はしてなさそうだな。
じゃあ不機嫌なのは、やっぱAが他の人と話してたからか？同じ日本代表のチームとかではあまり無いけど、Aはなぁ、友達が多いんだもんなぁー。友達と言うか、所属してた場所が場所だから、そこそこ顔が広いからなぁ。
まぁ、見てて可愛いものと思えば可愛いか。子供っぽくて
「石川さん」
石川「ん？」
「力み過ぎ注意ですよ」
石川「だとしたらAの所為」
清水「はは笑」
山内「だって笑」
「石川さんを力ませる様な事をした覚えなんてないですよ」
石川「だってAが、」
「ダメですよ、石川さん。
突き指したり、肩を痛めたりするんですから。ね？」
柳田「満更でもなさそうな顔すんな」
小野寺「祐希顔が歪んでるよ、変な顔」
山内「はい、Aかいしゅー」
試合中でも本当、Aパワー様様だな…笑
あと、もう1人また増えたな。Aに対する独占欲。この間のインスタライブの時を思い出せば、笑けて来る程表情管理の行き届いてなさで面白かった。
あーでも、鈴木祐貴との仲の良さも。見てて面白いな
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作者名：LuV | 作成日時：2022年11月7日 12時
