鯨24 ページ24
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石川「どっちが出る？」
「俺勉強があるので出ない方向で」
石川「それで行こう」
ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝｯｯﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾋﾟﾝﾎﾟﾝｯｯ!!!と、騒々しく鳴り響く部屋のインターホンに、さっきの会話が意味も虚しくなって、最終的にはジャンケンで決め、俺が負けた。
誰かって言うのは大体予想がつく
何かと五月蝿い有志か健太郎さんだったりするし、時々悪戯に走る太志だったりするけど、この場合は有志だと予想して、スコープから覗けば、想像してた人達が集まっていた。
暇人か
石川「五月蝿い」
西田「太志さんが押せって」
小野寺「有志がジャンケンで負けた」
石川「いや知らん。
て言うか何しに来た」
西田「暇だったんで遊びに来ました！」
高橋「Aはー？」
石川「勉強中」
て言うか小野寺の太志がいなくなったぞ
うーわあいつ入って行きやがった。いつの間に！健太郎さんや有志に集中させて、あいつは中に入って行った。何ともズル賢いやつだ。
「石川さんあげるので大人しく出て行ってください」
石川「おい。人を簡単に売るな」
「石川さんは暇じゃないですか」
小野寺「Aは何すんの？」
「大学の課題があるのでします」
西田「じゃあ勉強垢と言う事でインスタライブしよ」
高橋「俺もじゃあ本読も」
「どんな本読むんですか？」
高橋「最近人気あるエッセイ本」
「へぇ」
高橋「自分から聞いてきた癖に…笑」
と言う会話を皮切りに、有志のアカウントで始まったインスタライブ。最初の方ってやっぱ、誰でも無言になるのか部屋の中では、タブレットに書き込んでいる音が少し入ってるだけ。
あ、早々にツッコまれた
静止画並に動かないから、そろっとAの方に向ければ、一斉に視聴者数が上がっていく現象が凄い凄い。
Aパワーすげぇな。ただ画角をAの方に向けただけで、誰か何て直ぐに分かってるファンもファンで、凄すぎて笑ってしまう。
西田「ふしは今、勉強中です」
高橋「後ろ姿なのに…笑
ふしー」
小野寺「聞こえてないんじゃない？笑」
高橋「この距離で！？笑」
西田「ふしー笑」
小野寺「…Aー、何の勉強してるの？」
「え？」
西田「何の勉強してんのかって、ファンの子が」
「大学の課題です」
石川「何の課題？」
「レポート課題」
高橋「そんなに教えたくない？笑」
小野寺「1年生だから基礎演習の課題だと思いまーす笑」
石川「あーそれは確かに」
西田「基礎演習って何するんですか？」
高橋「レポートの書き方とか」
｢｢ あー ｣｣
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作者名：LuV | 作成日時：2022年11月7日 12時
