ホエールテール 4 (ページ11)

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鯨11 ページ11

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ボソッと呟いた大塚くんの言葉に反応して、少し心配の色みせてるけど、俺そもそも石川さん達にタメ口使った覚えないんだけど。まぁ使っていいなら使うけど。

"大塚「でもAって、
小学生迄日本にいたんでしょ？」"

「いましたね」

"大塚「よく敬語とか使えるね」"

何方かと言えば帰国子女に近い方じゃんと、続けて言う電話越しの大塚くんに対して、確かにと反応する石川さん。

ゲームしてるのによく会話に入って、器用だな

でも、知ってはいる。日本生まれ日本育ちには変わりないし。目上の人に対して使う敬語云々は、子供ながらに知っている知識であるのは確かだけど、それでも上下関係を意味するものは日本だけとは限らない。

実際何処にいても、"目上の人･年上の人"に対して、手厳しい所なんて何処の国に行っても同じ事だから、使う分は使ってるけど、俺自身気にした事が無い。

「使う場面が出来たから使ってるだけ」

"大塚「なるほど」"

「大して気にしてないけど」

石川「気にしてねーのかよ笑」

「まぁ、はい」

あ、ミアからだ

頭の出来とか、そう言うのは気にした事が無い。どの道学歴社会は何処の国も同じだけど、割と階級社会が根強いイギリスには、個人的にあまり行きたくは無いな。

ドイツもそこそこ階級社会な所あるけど、でもインドもインドで、あそこはカースト制度だし。

でもそう考えていくと、日本は皇族を除いた組織的職階。そういうのをダラダラと考え出すとキリがないから、やめておこう。

"大塚「あ、そう言えば先輩が言ってたよ。
帰ってきたらお前のあの高いトス打ってやるって笑」"

石川「誰にでもあげてんの？ヤバくない？笑」

「応援してますって言っておいて」

"大塚「他人事じゃん笑Aが上げてんのに笑」"

「いつ上がるかも分からないトスを、
ちゃんと身構えておいてくださいってのも追加で」

"大塚「スタバか」"

「スタバ？」

"大塚「カスタマイズする時みたいな言い方だったから」"

「へぇ」

"大塚「スタバとか行かないの？」"

「そんなに行かないかな。
飲み物持参してるから」

"大塚「あー、確かに」"

あ、何か写真送られてきてる

先輩だ。何してるんだろう。何か、この人達って練習中とか、トレーニング中とか、色々言ってきたりするし、それに対して何とも思わないけど、この写真を送った所で何がしたいんだろう。

「それでさー」

まぁ、いいや

石川「俺の時すぐ切る癖に長電話じゃね？」

「そうですか？普通ですよ」

石川「おい」

「はい？」

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