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ツアー2週間前、毎日死にそうなほど練習して、ドラマの台本を読んで、死んだように眠る日々が続いた


あのピンク髪について、問い質したいことは山ほどある


それでも私は、あいつのことなんて気にかけてられないほどのハードスケジュールに見舞われていたもんだから






本日は午前は練習室でセトリ通りにリハ

そして午後からはドラマの打ち合わせ



かといって第一線で活躍するアイドルはもっと忙しいんだもんな、このくらいで根を上げては行けない




25歳、今日も頑張るど!!






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「ねぇ、Aさ、でしゃばりすぎじゃないかなぁ?」




スパンが短くなってきたクソガキメンバーからの説教(?)タイム




『………………えーっと』






また始まった



こいつら4人で居ないと行動できないんか


しかも今度は多目的トイレ


廊下みたいに簡単に人目につく場所じゃなかった

意地悪いわ




「私達はさ、チームでしょ?1人だけ売れるとか話題になるとか、そういうのは良くないと思うの」




うん、それ私のせいじゃないよね


あんたら怠けてるくせに何を言ってんの


問い詰める暇があんなら練習しろってな





なーんて心で嘲笑してると顔に出てたらしく



「何、その不貞腐れた顔。言いたいことあるなら言いなさいよ」



ドン、と肩を押されてよろけた




『った………』

「言っとくけどね、こっちにも手はあんのよ」





手?

自信満々の顔でバックから何かを取り出す19歳リーダー




それが何かわかった瞬間、全身が粟立った

ぞわぞわーって




『それ……』

「あんたの鞄から出てきたわよ。煙草なんか吸ってんの、笑える」



ポーチにしまってたはずの紙タバコとライター

まさか鞄を見られるなんて思わなかった

そこまでやられるなんて思わなかった

やばい、やばい





『待って、ちが……』

「不思議に思って詮索してたらこんなの見つけちゃった」




焦らすように見せられた1枚のカード



目を凝らしてみるとそれは、1992年と書かれた私の保険証








「まさか8歳分も年齢詐称してるとはね」




終わった


アイドル人生終わった


舐めてた、こいつらの低俗さを


今までこいつらの前で決して見せたくはなかった焦り姿をがんがんに晒してしまう


4人は満足気に笑ってた




「安心してよ。私達チームでしょ。バラしたりしない」


安心?できねーわ



「そのかわり、ね」



さっき強く押された肩に、ポンと手が置かれた



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なーな@きゅうり(プロフ) - このお話好きすぎて5回は読み直してますだいすき~❗️🥹 (12月15日 23時) (レス) id: 1e56c5c55e (このIDを非表示/違反報告)
うさこ - ずっとときめいた自分がいます…🥺🥺最高すぎる (11月10日 14時) (レス) @page20 id: acedfd8679 (このIDを非表示/違反報告)
雨露雫 - 夢主が突っ込んでるところが面白い🤣 (2023年3月9日 20時) (レス) id: b251a53d59 (このIDを非表示/違反報告)
雨露雫 - 続編おめでた(o^^o)   (2023年3月9日 20時) (レス) id: b251a53d59 (このIDを非表示/違反報告)
u. - 初めて夢小説でなきました、完結お疲れ様でしたアイドルの闇と現実のような夢小説じゃなくて現実感があるパターン初めてですねありがとうございました (2022年1月5日 3時) (レス) @page17 id: 3f990a2493 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:全身急所ちゃん | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/zensinkyuusyo  
作成日時:2021年11月13日 10時

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