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「ごめん、マネージャーもうお酒飲んでて迎え来れないって」
ほんっとにごめん!と、深々頭を下げられる
『いえ!全然タクシー呼びますよ!』
スマホを取り出すけど、うーん、と声を漏らす森田さん
「あー、でもなんか電車事故ったせいか、タクシー捕まらないんだよね」
『本当ですか……?困ったな……』
まじか
ここまで抜け出しといて結局帰れないんかい
「とりあえず歩こうか」
ここがどこかも分からないので、人気の無い方に向かって歩いていった森田さんについて行くことにした
こんなすごい人と一緒にいられるのは嬉しいけど、誰かに見られてたらと思うと、なんだかソワソワしちゃう
他愛のない話をしながら、薄暗い街を歩いていると、突然森田さんは足を止めた
少し明るくなった場所に来たと思ったら、そこには下品なネオンが輝く建物が
『…………ここって?』
「このまま歩いてても拉致あかないね。寄っていこうよ」
そのままナチュラルに手を引かれ、建物の中に入ろうとしてきた
ポカンとした頭はすぐさま拒絶反応を起こし、慌てて足を止める
『待ってください!こういうのは良くないです!』
「いいよ怖がらなくて。何もしないから」
何もしない?
んなわけねーだろうが!!
正真正銘のラブほやろうがい!!
落ち着け……感情的になるな私……あくまで今は明道A。雑な対応はNGだ!
『森田さん……気遣っていただいて申し訳ないんですけど、週刊誌とか撮られちゃったらお互いまずいですし、ここで解散しませんか?』
はにかみながらそう言うけど、森田さんは手を離してくれない
ジトっとした目で、私を見つめてる
「なんで?媚び売らなくていいの?」
『え?』
「俺聞いたよ。Aちゃん枕してるって。だったら俺とも寝てよ。誰でもいいんなら……」
『ちょ、ちょっと待ってください!なんの話しかさっぱり……』
一気に心臓が飛び跳ねて、ガクガク震え出す
動揺を悟られないように、体を離した
なんで?なんでこの人は知ってるの?
それだけで頭がいっぱいになって、強く引っ張られる力に今度は反応出来なかった
「いいから早く来いよ!」
『やっ………!!』
ダメだ、もう何も頭回んない
こんな人について行っちゃうなんて……
私、バカだ……
「撮ーった♡」
私達以外居なかったはずの路地
薄気味悪い声が聞こえてきたのは、これまた突然の事だった
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やー - 面白すぎて一気読みしました!次の更新をお待ちしています!ちよちよさんへのお礼とかは現金よりみょんたんが自分の好きなポーズで一緒にチェキ撮ってくれる券とかが一番喜ぶんでしょうかね。 (2021年11月11日 6時) (レス) @page40 id: 4dbf87bd8c (このIDを非表示/違反報告)
全身急所ちゃん(プロフ) - くるくるさん» 正解です!!その2人イメージしました💕 (2021年11月9日 7時) (レス) id: 2e87942ef6 (このIDを非表示/違反報告)
全身急所ちゃん(プロフ) - みあんさん» 生きて下さい!頑張ります!💪 (2021年11月9日 7時) (レス) id: 2e87942ef6 (このIDを非表示/違反報告)
全身急所ちゃん(プロフ) - あいりんさん» コメントたくさんありがとうございます🥰励みになります (2021年11月9日 7時) (レス) id: 2e87942ef6 (このIDを非表示/違反報告)
くるくる - ホァ"ッッこのページカラーは…みょんたんとちよちよのピンク…!! (2021年11月8日 23時) (レス) id: b326296839 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:全身急所ちゃん | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/zensinkyuusyo
作成日時:2021年9月28日 21時