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第3話―食卓で ページ5

夕方にはお父さんもお母さんも帰ってきて

3人で夕食をとった。

その間に、転校生のことを話すと、

「本当に不思議な子だな」と笑っていた。

「貴方も、仲良くしてあげなさいね」

「うん!そうするつもり…だけど」

今日のことを思い出すと

仲良くなれそうな気は微塵(みじん)もしなかった。


太宰くんは全体的に恐怖を感じるし

中原くんなんて口調も乱暴だ。


「あんな子達と仲良くだなんて…無理だよ」

と、呟いた瞬間

お母さんの雰囲気がガラッと変わった。

「"あんな"って云わないの!大事なお友達でしょう!?」

お母さんは、クラスメイトの愚痴を云うといつもこうだ。

目を見開いて怒鳴ってくる。

「・・・うん。ごめんなさい…」

「分かればいいのよ」と微笑んで、いつものお母さんに戻った。


クラスメイトは全員友達


クラスメイトは全員友達


クラスメイトじゃない人は・・・?


友達がなんなのか、私にはさっぱりだ。

友達ってなんだろう

親友なんて・・・存在するだろうか


「ご馳走様」と席を立ち、自室へと入る。

勉強する気も起きなくて

いつも通りベッドに身体を投げ込んだ。

目を閉じるとすぐに夢の中へ引きずり込まれそうだ。

そっと目を閉じた途端、扉をノックする音が聞こえた。


「A、ちょっと父さんと買い物に出掛けないか?」


身を起こして「行く!」とだけ答え

身支度をした。

丁度欲しいものがあったわけではない。

そういう気分だった。

私はお父さんと一緒に夜の街に出掛けた。



このとき、夜の世界を知らなかった。



私が見る世界が変わった瞬間・・・



転校生に恐怖を抱き、警戒しなければいけなかった…。

第4話―夜の世界→←第2話―もう1人の



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入浴(プロフ) - ゼロさん» わあ!ありがとうございます!!そう言ってもらえるととても嬉しいです! (2018年2月10日 22時) (レス) id: d6f7c6ac49 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 面白いです。 (2018年2月10日 22時) (レス) id: 598748d846 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:入浴 | 作成日時:2018年2月4日 1時

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