入園希望ですか？ (ページ1)

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初日。ページ1

「…今日からよろしくお願いします…！！」

貴方は今日からこの白尾学園附属保育園に勤務する事になった新米保育士です。

『よろしくね、Aちゃん。早速だけど園児達のとこ行こうか』

安藤と名乗る柔らかい雰囲気を纏う指導係の先輩保育士が、貴方の挨拶に相槌を打ちます。

『ある程度は知ってると思うけど一応説明するね。うちの保育園は学園附属で他の保育園に比べて少人数制をとっているの。手厚い保育が受けられるって有名なのよ。』

かの有名な白尾学園が経営してるだけあって、受け入れている人数自体は多いが、同じ年齢でも数クラスに分けることで手厚い保育を維持している。

保育園だけでも建物2棟と遊び回れる広大な土地を有しており、大人でさえ慣れるまで暫くは迷子になってしまう可能性があるほどだ。

保育士室から続く長い廊下を渡りながら彼女の話を聞いていると、突然''きつねぐみ''と書かれた教室から園児のものと思われる大きな声が。

『…ま〜たあの子達が喧嘩してるのね』

大きな声を聞いて驚いている貴方をよそに、安藤は驚くどころか寧ろこれが通常運転であるかのような反応を見せる。