【刀剣乱舞】想い想われ、隠され終わる

8.関係 ページ10

「嬢ちゃん、ちぃとばかし良いかい?」



発作で返事が出来ず、外で日本号さんが不審がっている
どうしよう、またこんな姿見せたくない






開けないで、気付かないで



そんな心の声も虚しく、襖は開けられた



「おい…って、嬢ちゃん！大丈夫か?
また発作か?」









日本号さんは襖を乱雑に閉じ、
私のところまで来てしゃがんだ


またこの前と同じように背中をさすってくれる日本号さん

私の手とは違って日本号さんの手は、
大きくて、ゴツゴツしていて。けど、優しい温もりを感じられる手だ








「ゲホッ、ゲホッ……ヒュー……ヒュー……
ごめ、なさ…」



「良いんだ、喋らない方がいい」







その後は何も言わず、日本号さんは背中をさすっていてくれた

数十分後、何とか発作が治まった
咳をしすぎたせいか、少し血を吐いてしまった







「ごめ、なさい……
なんとか大丈夫です、また迷惑をかけてしまいましたね」



「いや、良いんだ、気にすんな。
…嬢ちゃん、本当に大丈夫なのか？
何か病気か?」



日本号さんなら話せる
あとで歌仙にも言わなきゃな





「……これは他言無用です。実は……」





何故日本号さんになら話せると思ったのか
それは、私が日本号さんに恋をしているからだ

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