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7.初めの異変 ページ9

「おお、主!
いい所に来た!今呼びに行こうと思ってたんだ。
お願いだ、国広が…!」


兼さんの焦りように、
私は急いで兼さんの後ろを着いて行った


「堀川くん?!
………嘘…でしょう?」


襖を乱暴に明けて入ってみると、
布団の中に寝巻きがあり、堀川の姿はなかった


____ただ、近くに本体が落ちているだけ




「…まさか…早い、早いですよ…」


小さく呟く
運良く、その事は兼さんには聴こえていなかったらしく



「なぁ、主、どうすりゃあ良いんだ?!」


髪を振り乱して、私の肩を掴む





「…取り敢えず、堀川くんの本体は私が貰い受けます。
兼さんは、大広間に。
この事はいつか私が皆さんに説明します」



そう言うと、兼さんの表情が変わった



「おいおい、すぐに他の奴らに言わなくて良いのかよ!」





怒っているようにも、やるせないようにも見えた



「…ッ、この事は…私自身の問題です。
貴方が介入する事ではありません!」



少しだけ息が荒くなる
…苦しい


「…では」



堀川くんの本体を抱え、離れまで急いで戻る
涙が零れ落ちそうになるが、すぐに拭い走る


途中で何人かとすれ違ったが、誰だったかは良く覚えてない
多分、粟田口の子とか、三名槍だった気がする





襖に手をかけて転ぶように部屋に入る
涙で視界がボヤけていて、よく見えない



「ハァ…ハァ………
ッ、ゲホッゲホッ、ガッ…」



発作のようにまた咳が出る
堀川くんの本体を握りしめる手が強くなる



「堀川、く、ゲホッ、ん…ごめん、ゲホッ、なさい…
わた、ゲホッ、ゲホッのせいで…ゲホッ」



しばらく蹲り、その場で泣いた
ごめんね、ごめんね、何もしてあげられないの

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なゆらー@受験生(プロフ) - 白黒熊さん» 同士が居られた……!見て下さりありがとうございます! (2018年5月16日 18時) (レス) id: f273c74d58 (このIDを非表示/違反報告)
白黒熊 - 日本号大好きです!ありがとうございます! (2018年5月16日 18時) (レス) id: d2848b9cf8 (このIDを非表示/違反報告)
なゆらー(プロフ) - ジョーカーさん» ありがとうございます!頑張ります〜(´∀`*) (2018年4月5日 20時) (レス) id: f273c74d58 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー - 日本号さん好きです!更新楽しみに待ってます! (2018年4月5日 19時) (レス) id: fd426a3898 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なゆらー | 作成日時:2017年9月16日 20時

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