【刀剣乱舞】想い想われ、隠され終わる

10.反応は如何に ページ12

「……と、云う訳、で、す…」






之によって態度を変えられたらどうしよう、
でもそんな事をするわけない






でも、日本号さんは黙っている







大丈夫、大丈夫………………大丈夫、だよ、ね





あ、ヤバイ、泣きそう
泣いちゃダメなのに
一番辛いのは堀川くんを失った兼さんだ




しかも、之からどんどん居なくなっていくのだ
辛い痛い









生きるのが辛くて痛くなってしまう









手首をつねり、必死に涙を堪える
が、とうとう流れ出してしまい。









「っ……」




ぽろぽろ、ぽろぽろぽろ
止めようとする程出てくるんだなあって、改めて思う









「あ、ごめ、なさっ…
泣いちゃ、ダメ、なのに…」






グスグスと袖で涙を拭い、鼻を啜った







「……なぁ、嬢ちゃん」




ビク、と私の体は反応する




「辛かったろうに。
……良く、耐え抜いてきたな。
今ぐらい、泣いといた方がいいぜ」









と、日本号なりの優しさが降ってきた






「あ、あああ……
ごめ、なさい、駄目な主で、ごめ、なさい…
何時か、貴方も……」





＿＿＿＿消えてしまうんでしょう?






「嗚呼、多分な。
…でも、消えずに一生居れる方法はある」





日本号さんは私の頭を撫でながら耳元で囁く


「……神隠しだ」









神隠し、その単語が出た瞬間に部屋の温度が少し、低くなった気がした



「おっと、ちなみに俺は正気だぜ
…本気だ」




日本号さんは私の肩をガッ、と掴み私の瞳を見つめた





＿＿＿＿あ、目の色が赤っぽい。本気、何だなぁ…

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