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「ふぁ〜温かくて美味しい…ありがとう彩加ちゃん」
「温めてくれたのは電子レンジ、作ったのは食品会社。私は何もしてないよ〜」
「いやいや、来てくれた事に感謝してる…！生き返った気がする！」
「ご飯もしっかり食べて薬飲んで、ぐっすり眠ってまた明日元気なAちゃんの姿を見せてね」
笑顔が心に沁みる…明日絶対出勤しよう。ここまでしてもらったんだから頼むぞ、私の体！
「そういえば、福良さんがAちゃんのこと心配してたよ」
「えっ…拳くんが？」
「福良さんとAちゃんってずっと一緒にいるもんね。今日の福良さん、なんだか寂しそうだったよ」
「そんなに一緒にいるっけ？」
「え、Aちゃん気づいてないの？福良さんAちゃんが来てからずっとAちゃんと一緒にいない？」
「頼りなくて心配だから見てくれてるのかと思ってたけど…」
「入社して3ヶ月も経つし、一人に集中して面倒見れるほど福良さんも暇じゃないよ。それにAちゃんどっちかって言うと編集メンバーの中心的存在になりつつあるじゃない？学生さんたちが凄く頼りにしてるから、頼りないなんてこと無いと思うけど…」
「言われてみれば…」
確かにまだまだ新米とは思ってたけど業務的な内容は何年も携わっていた事だし知識や経験としては学生さんやアルバイトの子達に比べたらある方だとは思う。でも確かに拳くんが何かと私の進捗や、仕事の内容や量について気にかけてくれていたようにも思える。
「…まぁ、明日福良さんにも会ってあげてね。本当に今日背中しょんぼりしてたから」
「背中しょんぼり……ふふっ、想像したらちょっと面白い」
そういえば拳くんには今日お休みすることLINEすらしてなかったな。熱と戦っていてそれどころではなかったのだけれど。
「じゃあ私帰るね、熱も下がり気味で良かった！あ、でも体調悪かったら明日も休んでね！伊沢さんからの伝言！」
「うん、何から何までありがとう。明日出勤出来るように早めに休みまーす」
玄関まで彩加ちゃんを見送って、そのままLINEを開いて拳くんにメッセージを送った。
A拳くん、今日お休みするって連絡入れてなくてごめんね💦明日は出勤出来ます!
拳くんううん、寝てくれてた方が安心するから大丈夫😊明日来てくれたら嬉しいけど無理はしないでね
Aありがとう☺️明日は拳くんの好きなおかずにするね✨
拳くん楽しみにしてるね😆
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作者名：ひなた | 作成日時：2021年9月19日 10時
