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ここは腕の見せ所…? ページ13

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「こんにちはー」



家で記事をいくつか執筆するも、どうにも上手く文章がまとめられない。家で篭りっきりだったし、たまにはオフィスで誰かと話しながら記事の書き方教えてもらおう。



「おーっす、おつかれー」

「こんにちは、Aさん」

「須貝さん、河村さん。こんにちは」



執務室では、キーボードをけたたましく鳴らし続ける須貝さんと河村さんの姿と……



「あ、花岡さん。ごめん、気付かなかった。来てたんだね」

「お忙しいところ、すみません」

「ううん、大丈夫だよ」



イヤホンをして動画のチェックをしていたのか、私が入ってきたことに気づいていなかった福良さんは河村さんに肩をちょんちょんされてようやく私に気付いたよう。



「Aちゃん、オフィス来るの珍しいね?」

「あ、その、今日はですね……」



話しかけてくれた須貝さんに、記事の書き方について教えてもらう事に。

須貝さんには、先日のBBQ後、手を思わず振り払ってしまった理由をきちんと説明し謝罪をした。優しい須貝さんはすぐに許してくれて、その後もいい空気感で関われている。



「ん〜こんなもんでいいのかなぁ」



ちょっと俺も自信ねえや。と須貝さんはMacを持って福良さんの方へと歩いていく。その後ろを私もひょこひょことついていった。

福良さんは須貝さんに私の記事の内容の確認を求められると、イヤホンを外してジッ…とMacに映る私の記事を見つめた。



「ん〜…そうだなぁ。ここはもうちょっと解説加えて分かりやすくした方が良いかな、って思う」



福良さんが指差している所は、確かに私ももう少し解説が必要か、余分か迷ったところだった。流石、分かりやすい記事を心掛けて書いてるだけあるなぁ。



「俺らにとってみたら、解説しなくても分かるものばかりだけど、知らない人にも伝わるように書かないとそもそも読んですら貰えないからね」

「そっか〜、俺は知ってる事ばっかりだったから要らないかな〜って思ってたわ」



無事に福良さんからのお墨付きを貰った私は、自信を持って伊沢さんに記事のデータを送った。よしっ、今日のやることリストおーわり!

Mac上の時計を見るとそろそろ夕飯時。お腹も少し減ってきたなぁ…あ、そうだ…確かキッチンあったよねここのオフィス



「あの〜…」

「ん?どうしたの?」

「キッチンって借りても良いですか?」




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設定タグ:QuizKnock , クイズノック , 福良拳   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:りんご | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年7月29日 19時

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