【QK】貴方の言葉は花となる【ymmt】[完結]

スノーフレークが口ずさむ ページ9

【スノーフレーク】皆をひきつける魅力


QuizKnockに入ってから数週間。自己紹介も済んでそれなりにみんなと仲良くなってきた頃、次に書く記事の資料をまとめあとは書きあげるだけにして、たまにはオフィスで記事を書いてみようという事でオフィスに向かう。

執務室に入れば福良さん、須貝さん、祥彰くんが居た。


「Aちゃん、久しぶりだねぇ！」

「お久しぶりです、須貝さん」

「珍しいね、Aちゃんがオフィス来るなんて」

「たまにはオフィスで記事書こうかなと思って。皆さんにも会えますし」


特に何処が誰のデスクとも決まったいないため適当に空いている席に座ってパソコンを立ち上げる。すると、先程から作業をしている福良さんがうーんうーんと唸り声をあげ始めた。


「どうしたんですか？」

「動画編集してるんだけど、BGMに悩んでて…」

「どれどれ、どんな動画？」


執務室にいた私と須貝さんと祥彰くんが福良さんの周りに集まった。福良さんのパソコンの中には祥彰くんとこうちゃんが二人でパズルゲームに励んでいる場面。二人で挑んでいる割になかなかパズルは解けていなくてわちゃわちゃしていた。


「イメージとしてはさ、ちょっと子供っぽいBGMとかどうかな〜って思ってたんだけど、なかなかイメージ通りのがなくてさ〜」

「子供っぽいって何ですか〜」

「まんまじゃん。山本とこうちゃんなんてさ」


子供っぽいと言われた祥彰くんは少し不満そう。その隣で須貝さんは「こんなんはどう？」と、即興で自作されたと思われる音楽を鼻歌で歌っていた。


「うーん、確かに良い感じだけどなんかもうちょっと幼稚さが欲しいと言うか…」


須貝さんの即興曲はそれなりにイメージ通りであると思ったが私もどこか、物足りなさを感じていた。自分だったらこうするかも…なんて考えてるうちに、知らぬ間に声が漏れていた。


「……♪〜…♪♪〜♪…」

「えっ、めっちゃ良い！！」

「あっ…」


声が漏れていると気付いた時にはもう遅くて、福良さんたちはすげー！とどこか興奮気味。


「Aちゃん、今作ったの？」

「須貝さんの即興曲をモチーフにして少し色つけ加えたくらいですが…」

「えっ？！俺のさっきの曲、こんな素敵になんの？！」

「Aちゃん、凄い凄い！」


三人からたいへん気にいられてしまった私の即興曲はその後パソコンで音源を作成しなんとそのまま動画で使用されることになった。

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