チューブローズがやって来る ページ7
【チューブローズ】危険な楽しみ
その後、ちかとは別れ私は山本くんに連れられるがままに駅のホームへと入っていく。この路線は乗ったことないや。普段からあまり出掛けない私は初めて乗る路線で迷わないよう山本くんから離れないよう一生懸命ついて行った。
無事電車に乗り込むと、適当に空いている席を見つけて私たちは隣同士に座った。
「あ、そういえばまだ自己紹介してませんでした」
「知ってるよ。恵比寿Aさんでしょ?」
「え、何で知ってるんですか?」
「さぁ、何ででしょう〜?」
そう言えばさっき、私の事Aさんって呼んでたな…私が彼を知っているのは不思議ではないのに、何故彼は私のことを知っているのだろう?しばらく考えて、そういえばあの変なクイズ大会で即席のネームプレートを作って机に置いていたことに気付いた。
「そういえば歳はいくつなの?僕は4年で22なんだけど…」
えっ!22?!私より1つ年上!てっきり年下だと思ってた私は軽々しく山本くんと呼んでいたことに顔が真っ青になっていく。
「もしかして、年下だと思ってた?」
「はい…すみません、3年の21です…」
そうだったんだー!と気にしてないように見えるからこれは、大丈夫かな…?少しほっとして胸を撫で下ろす。それにしても、あんなにキラキラしてるのに年上だなんて…
「じゃあ、AさんじゃなくてAちゃんって呼んでいい?」
「ど、どうぞ…」
「僕のことは祥彰って呼んでくれたらいいからね」
流石に初対面の年上の方に名前の呼び捨ては私にはハードルが高すぎる!思い切り首を振って断るも相手もなかなか引かず、結局下の名前で君付け。つまり、祥彰くんと呼ぶ事でお互いが納得したのであった。
.
電車に揺られること数十分。オフィスの最寄り駅に着いたあとは祥彰くんの案内でオフィスまで向かう。そして、ついに玄関前まで来てしまった…このドアの向こうに、QuizKnockのオフィスが…
当たり前ではあるが躊躇うことなくインターホンを押す山本くん。ここまで来ておいて心の準備が出来ていないなんて言えないけど、とてつもなく緊張していた。
『はーい。あ、山本?』
「Aちゃん連れてきましたー」
ガチャ…とドアが開けられて出てきた伊沢さんはテレビや動画で見てきたどんな伊沢さんよりも落ち着いて丁寧な人に見えた。
「いらっしゃい。ようこそ、QuizKnockへ」
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りんご(プロフ) - 葉月さん» ありがとうございます!素敵と言って貰える作品作りが出来て良かったです!次回作も構想練ってますので、ぜひお読み頂けたら嬉しいです(*^^*) (2020年7月10日 12時) (レス) id: cb54059665 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 名無し21900号さん» 完結致しました!最後までお付き合い頂き、コメントまで...感謝致します!次回作まで楽しみにしてくださって嬉しいです…!ぜひ頑張りますので、次回作でも会えたら嬉しいです(*^^*) (2020年7月10日 12時) (レス) id: cb54059665 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 完結おめでとうございます(謎)!語彙力がないので上手く言えませんが凄く素敵です!とても面白かったです! (2020年7月10日 0時) (レス) id: 17b218ff81 (このIDを非表示/違反報告)
名無し21900号(プロフ) - 完結しましたね、、!更新されるのがとっても楽しみでした!次回作にも期待してます、、! (2020年7月10日 0時) (レス) id: 92c0a47f28 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 葉月さん» ありがとうございます!そう言ってくださる方がいらっしゃるだけで頑張れます(*^^*) (2020年6月20日 17時) (レス) id: cb54059665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご | 作者ホームページ:
作成日時:2020年6月13日 12時