サンダーソニアに負かされて ページ6
【サンダーソニア】熱い視線
この人は、何を言ってるんだろう?
一生懸命理解しようと彼の言葉を噛み砕いて飲み込むもちっとも頭に入らない。
「あそこまで僕に食らいついてきた人いないし、何より君の知識がすごいと思って」
「いやいや、そんな私の知識なんて大した事ありません」
「何してるのー?」
「ちかっ!!」
ああ、救世主ちか様…私一人ではこの局面乗り越えること出来なかったです。ありがとうございますちか様。
どうやら、ちかも彼を見て山本くんだと気付いたよう。それにしても私とは打って変わって落ち着いてるのねちかは…
山本くんから事情を説明されて、ふんふん頷くちか。そうそう、変なこと言ってんのよ山本くん。ちかからも何か言ってやって
「良いんじゃない?QuizKnock入っちゃえば?」
「ど、どうしてそうなるの?!」
思っていたこととまるで正反対の方向へ話が進んでいることに理解が追いつかない。ちか本人は、だって楽しそうじゃん。なんてヘラヘラ笑っている…また他人事だと思って…!
「ほら!ちかさんもこう言ってることだし!どうですか?」
「うっ……」
キラキラした目で私を見る山本くんを、跳ね除ける勇気は私にはなく
「わ、分かりました…」
「ほんと?!やったー!!」
彼の申し出を受け入れる事にした。あまりの喜びように、少し力が抜ける。マネージャーに何も言わずに決めちゃったけど…良かった、かな?
「でも、QuizKnockに入れるかどうかは僕が決められることじゃないんだけどね」
「あ、伊沢サン?」
「そうです!ちかさん良く知ってるね」
「早稲田でもそれなりに有名だからね、QuizKnock」
いつの間にそこ二人はそんなに仲良くなったんだい?というくらい流暢な会話。因みに私も伊沢さんくらいは知っている。テレビによく出てる人だし。
「あ、今からなら伊沢さん時間あるって。今からオフィス来れる?」
「え、い、今からですか…?!」
急すぎない?!そこまで頭の回転遅くないはずなんだけど、話の展開の速さにまるでついていけない。ほら、と伊沢さんとのやり取りを見せられても……
「行っちゃいなよ、思い立ったが吉日よ」
「そうだね!僕も早く伊沢さんにAさんを紹介したいな!」
本日二度目。キラキラした目でこちらを見つめる山本くんから離れられない。
「…分かったよ。行きます…」
結局彼の押しに負けた私は、急遽QuizKnockのオフィスへ向かう事となった。
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りんご(プロフ) - 葉月さん» ありがとうございます!素敵と言って貰える作品作りが出来て良かったです!次回作も構想練ってますので、ぜひお読み頂けたら嬉しいです(*^^*) (2020年7月10日 12時) (レス) id: cb54059665 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 名無し21900号さん» 完結致しました!最後までお付き合い頂き、コメントまで...感謝致します!次回作まで楽しみにしてくださって嬉しいです…!ぜひ頑張りますので、次回作でも会えたら嬉しいです(*^^*) (2020年7月10日 12時) (レス) id: cb54059665 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 完結おめでとうございます(謎)!語彙力がないので上手く言えませんが凄く素敵です!とても面白かったです! (2020年7月10日 0時) (レス) id: 17b218ff81 (このIDを非表示/違反報告)
名無し21900号(プロフ) - 完結しましたね、、!更新されるのがとっても楽しみでした!次回作にも期待してます、、! (2020年7月10日 0時) (レス) id: 92c0a47f28 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 葉月さん» ありがとうございます!そう言ってくださる方がいらっしゃるだけで頑張れます(*^^*) (2020年6月20日 17時) (レス) id: cb54059665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご | 作者ホームページ:
作成日時:2020年6月13日 12時