【QK】貴方の言葉は花となる【ymmt】[完結]

貴方の言葉は花となる ページ48

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私がQuizKnock復帰してから1年、色んな出会いや別れを繰り返し様々な動画や企画、イベントを精力的にこなしてきた私たちは、遂にYouTubeチャンネル登録者数200万人に達成した。

ピオニーの頃は1人で曲を作って、歌って、盛り上げて…そんなピオニーも私は楽しかったし、人生の良い経験になった。

だが、このQuizKnockでの活動はそのピオニーでは味わうことが出来なかった『仲間と共に高みを目指し切磋琢磨していく』ことが、とてもとても楽しくて有意義な人生へとステップアップするものになっていた。




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ピオニーを引退してQuizKnockで活動を再開して早2年。私は祥彰くんからプロポーズを受けて、晴れて今日。結婚式を執り行うことになったのだ。


「とっても、綺麗…」

「ちか…」


ちょうど着付けを終えたところに、ちかが控え室へとやってきた。白の純白ドレスに身を包んだ私を、ちかは涙をたくさん溜めながら優しくて微笑んで私に歩み寄ってきた。


「本当に…あのお転婆Aちゃんが、こんなにも綺麗になっちゃうなんて…新郎より先に花嫁姿見ちゃって、山本くんに怒られちゃうかな」

「大丈夫だよ、ちかだから許す」

「本当に…おめでとう、A」


ちかの手を握って私は控え室から歩き出した。新郎祥彰くんの元へ。




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「今日ここにご参列いただいた皆様の前で 結婚の宣言をいたします
今日からはお互い手を取り合って どんな困難が来ようとも 互いを信じ助け合い 笑顔あふれる温かい家庭を築くことを誓います」


私たちは、自分の信頼する人達の前で執り行う人前式の形をとり、神ではなくみんなの前で誓いを立てた。

いくつもの困難や挫折を乗り越えて今ここに祥彰くんと居られることにとても幸せを感じた。

ベールを上げる彼の手が少し震えていた。視界が開け、祥彰くんと視線を合わせれば今にも泣き出してしまいそう。


「Aちゃん、愛してるよ」

「私も、愛しています。祥彰くん」


誓いの口づけが交わされた時、暖かな拍手と式場に飾られた白い芍薬の花(ピオニー)たちが私たちをお祝いしてくれた。




色んな事が起きたこれまでだったけど、これからもきっともっと色んなことが起きる。だけど、自分の気持ちを大切に貴方にきちんと言葉にして伝えたい。

『立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花』

そんな女性になれるように、あなたに相応しい女性になれるように、今日も私はしゃんと一輪の綺麗な花を咲かせて生き続ける。








【芍薬: 白】幸せな結婚

貴方の言葉は花となる / [完]

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