声優界のモテ男と歌姫【中村悠一】

声優界の歌姫20 ページ21

イベントが終わって何日か経った日、




宮野「み･や･け･さ･ん」




「なんですか？宮野さん。しかも、“お・も・て・な・し”と同じ感じで呼んで」




休憩していた私に、ニヤニヤと近寄る宮野さん…と紀章さん。





谷山「覚えてない‍？恋ダンスの件」




恋ダンス……あぁ！




「紀章さんしましょうか」




宮野「ちょっとぉ！？俺は！俺も！！」




谷山「歌っとけww」




「言い争わず、かわりばんこでしましょう！」




私は紀章さんと宮野さんに色々と言うと、2人は賛成した。




紀章さんと私が踊る時、宮野さんが歌い




宮野さんと私が踊る時、紀章さんが歌い




紀章さんと宮野さんが踊る時、私が歌う。




「それじゃしましょうか」




谷山「オッケー！！」




*

谷山「いや〜。楽しかったわ！」




宮野「俺も楽しかった！三宅さんありがとね」




「いえいえ。紀章さんと宮野さんの時歌より笑いが多かったですけどね」




うん、だって踊ってる時それぞれが演じてるキャラになるから。




しかも、太宰さんと中也さんが出た時はホントに面白かったww




紀章さんと宮野さんと別れ楽屋に戻った時、



ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ




「あれ‍？電話だ」




画面に表示された名前は“母”からだ。




「もしもし‍？」




母『A、あんたたまには実家に帰ってき。仕事忙しいやろうけど、休み位あるやろ？』




「あぁ、最近帰って無かったからね。ちょっと待ってよ、手帳見て見んとわからへんし」




鞄の中から手帳を取り出し、今後のスケジュールを見てみた。




「あぁ、奇跡的に1週間休みの所があったわ。そこで帰るわ」




母『また連絡してよ。そんじゃ身体に気ぃつけて』




電話を切った後、手帳に帰る日を書き入れて再び鞄の中にしまう。




あ…実家に帰るとき、みゃ〜さんの面倒どうしよ。

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