検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:977 hit

8.二度目の邂逅 ページ10

「Aさん、今日の予定は?」

朝8時半。
向かいあわせで朝食をとりながら、沖矢はAに問いかけた。

「今日は何もないよ。どうして?」

「それなら、ドライブがてら一緒にショッピングでも如何です?」

「おお、楽しそう。ぜひ。」



そんな今朝の会話から数時間後。
Aと沖矢は、町にあるデパートに来ていた。

「広いですね。迷子にならないように、Aさん。」

「…」

「手でも繋ぎますか?」

「さっきからバカにしてない!?」

言い合いの末、沖矢に素早く手を繋がれたAであった。



Aの浮かべていた不服な表情もいつしか消え、沖矢の右腕には紙袋がいくつも掛かっていた。左手は依然Aと繋いだまま。
すべてAのために買われたものらしく、紙袋の中には高級な服やアクセサリーたちがひしめき合っている。

「ねー昴さん、買いすぎじゃない?」

「たまにはいいじゃないですか、贈り物くらい。」

「でもこんなにたくさん…しかも全部高かったじゃん、昴さんは値段ほぼ見てなかったけどさ。こんな綺麗な服着れな───」

曲がり角を曲がった途端、角から出てきた男の人とぶつかりそうになった。
すんでのところで沖矢がAの手を引き、衝突は免れた。
金髪に褐色肌の男───安室透である。

「おっと、すみませ……Aさん!?…それに、沖矢昴さん。」

「うわ、安室さん!…って、あれ?昴さんとお知り合いだったんですね。」

「ええ、まあ…ちょっと縁があるだけですよ。」

神妙な面持ちで沖矢を見つめる安室。
ふとAは安室の隣にいた女性を見た。この人、確かポアロで…。

「あなたがAさん?私、榎本梓って言います!安室さんと同僚の!わあ、安室さんの話通りの可愛い子ですねえ…」

「ちょっ、梓さん!」

梓はAの顔をじっくり眺めて、くすくすと笑う。
容姿を褒められることは久々で、Aはとても恥ずかしかったのだ。

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←7.質疑応答



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 沖矢昴   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ンョョ | 作者ホームページ:https://odaibako.net/u/DhbwLy  
作成日時:2023年4月8日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。