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脳内の御局様と戦いを繰り広げているうちに、レンジの軽快な呼び出し音が部屋中に響き渡り、ドアを開けるとバジルのいい匂いが鼻腔をくすぐった。
テーブルの上の物を適当に退けて、熱々のそれを置く。トウヤはまだヨーグルトをむっちゃむっちゃと食べており、私もそれに続いて手を合わせ食べ始めた。
こうやって誰かとご飯を食べるのは久しぶりで、どうにも涙が出そうだ。
「あ...そうだ、名前も必要だよね。」
私の声に反応した子犬は、首をこてんと傾げてこっちを見た。ヨーグルトがひげについている。あとで拭いてあげなきゃね。
ふとカレンダーへ目を向けると、10日という文字が目に飛び込んできた。そういえば、今日は10日だ。
そして時計に視線を移すと、短針は8を指している。
これだ、と直感的に思った。
「10日で8時だから、“トウヤ”なんてどう?」
私がそう告げると、子犬──もとい、トウヤは尻尾を左右に振って喜んだ。
良かった、どうやら彼のお気に召したみたい。
「ふふ、トウヤ。トウヤか...我ながらいい名前。...あ!そうだ、トウヤのベッドも作らなきゃねぇ。箱とかで良いのかな?」
箱のようなもの...何かあったっけ。
この前届いた荷物のダンボールならあるけれど、ああいうものでも構わないのだろうか。
スマホで“犬 ダンボール”と調べると、“犬は箱が好き!”という見出しがあったので、試しに入らせてみようと思い立った。
晩御飯を急いで食べ終わると、ベランダに出していたダンボールを家の中に戻し、床が汚れないよう新聞紙を1枚敷いた。
「このダンボールは元々捨てる予定だったけど、これならタオルを敷きつめて使えるかな。うん。」
触り心地の良いタオルを敷き詰めて、彼が快適に過ごせるように整えてみた。すると、トウヤは立ち上がって箱を覗いてきた。そんなに気になってるんだね。
子犬はやっぱり好奇心旺盛でかわいらしく、思わずくすりと笑みが零れた。
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ンョョ(プロフ) - すず。さん» すず。様、コメントありがとうございます〜!更新遅めですが頑張ります! (2023年2月19日 23時) (レス) id: 795bb29f75 (このIDを非表示/違反報告)
すず。(プロフ) - とても好きな作品です!これからも更新頑張ってください! (2023年2月19日 21時) (レス) @page21 id: 43a5a8ad4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ンョョ | 作者ホームページ:https://odaibako.net/u/DhbwLy
作成日時:2023年1月17日 12時