検索窓
今日:26 hit、昨日:14 hit、合計:663,666 hit

肆拾捌 ページ50

私は小狐丸から無理やり降りて森の奥へ進んだ。


小狐丸「A様、そんなに走っては危ないですよ。」



私は小狐丸様の落ち着き用に疑問を抱きながらもお父さんのいるであろう元に向かう。



気配を感じた。



誰かは分からないけど、子供の気配…


私は走る速度を上げた。



しばらく走ると、奥の方に誰かが座っていた。


貴「?!」



そこに居たのは、先程まで天之御中主神様と刃を交えていたはずの三日月様、そして抜け殻状態の私が横たわっていた。



貴「な、何故?!貴方はさっき…あっちに…っ?!」



少しよそ見したらもう三日月様の顔が目の前にあった。


三日月「はて?何のことだろうな?」


貴「え?!どういうことですか?!」


私が本気で焦っていると三日月様が耐えられなくなり、思いっきり笑った。


私は、信じられないという目を向けた。


石切丸「三日月、笑いすぎだ。ちゃんと事情を話してあげないと彼女が混乱する。」


石切丸様もそこにいた。



貴「石切丸様?!」



三日月「そうだな、事情か…こう言えば分かるだろうか…」



そう言うと三日月様が私の耳元で呟く。



── 残像 …



その瞬間、私の身体が一気に固まった。



三日月「岩融と今剣の裏切りには少々ガッカリだが、まぁいい。」



貴「え?!岩融様と今剣様は?!無事なんですか?!」



私は三日月様の腕を強く掴んで聞く。


三日月様は少し驚いていたが、すぐに笑顔になった。



三日月「案ずるな殺してはいない。少し閉じ込めただけだ。」


私は掴む力を緩めた。でもすぐに絶望感に満たされる。



貴「閉じ込めた?!どこに?!どこに閉じ込めたのですか?!」

私は過呼吸になって三日月様を見る

三日月「まぁ落ち着けA、ゆっくり呼吸しろ。」


三日月様に背中を摩られた。


石切丸「三日月、」


すると三日月は立ち上がる。

そして私の腕を掴んだ。


私は嫌な予感がして、必死にその腕を離そうとした…


だが、腕は小狐丸様に掴まれしまって完全に身動き取れなくなってしまった。




三日月「さぁ、我らの本丸へ帰るとしよう…来い、A」



三日月様がそういった途端に眩しい光が私を包んだ。




───── 助けて!








天之御中主神様!! ───



私は消えてしまう瞬間にそう叫んだ。

この小説の続きへ→←肆拾漆



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (578 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1299人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , 神隠し , 三条派
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

猫耳 - ヤバイ、急なお父さんでびっくりだし魂ないっていってるしなんかヤバイ(語彙力の低下) 更新頑張ってください!!! (2018年1月9日 0時) (レス) id: 348a926bb7 (このIDを非表示/違反報告)
ドール - とっても面白いです!更新楽しみにしてます!!! (2017年12月24日 22時) (レス) id: 95fcd541ff (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 魂 が 無 い だ と … ! ? えっ、夢主はどうなるんですか…!?気になります…!更新頑張って下さい! (2017年12月15日 8時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
まんばちゃん(前野さん)LOVE - 続き面白かったなのです!まさか石切丸が三日月の見方をしたのは驚いたです続きたのしみにしています (2017年9月1日 0時) (レス) id: ee1f2d2d7b (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 一番三日月さんの言うことを聞かなそうな石切丸さんが…三日月さんを手伝っただと…!?どういう風の吹き回s((続き楽しみにしてますね★← (2017年8月15日 1時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紀ヒロ | 作成日時:2017年3月9日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。