参拾弐 ページ34
ゆうひ「やめろぉ！！やぁめぇろぉぉぉ！！！！」
その言葉を最後にゆうひ…いや、暁は、地面に呑み込まれた。
正確には陰界に封印した。
その瞬間…私は力が抜けた様に倒れた。
それを小狐丸様が受け止めた。
小狐丸「ご無理をなさってはいけません。私にその身をお預け下さい…」
私はその言葉に応えるように、目を閉じた…
でも…今眠ってしまったら…何かに２度と会えなくなる気がした。
私は残りわずかの体力を振り絞った。
そして倒れているソウヤ様とひぐれの元に小狐丸に抱えられて向かった。
貴「ソウヤ様ぁ！ひぐれぇ！！」
見ると2人はかなりの重傷だった。
私が2人に触れようとした瞬間
突然2人が光出した。
そしてどんどん足から蒸発するように消えて来ていた。
貴「ソウヤ様！！ひぐれ！！なんでっ？！」
するとソウヤ様達が苦しそうに目を覚ました…
ソウヤ「A…どうか…アナタを守れなかったことをお許しください。」
貴「何を言ってるんですか？！そんなことを言っている場合では無いですよ！！どうしよう！！」
私があたふたしてるとスッとソウヤ様の透けた手が添えられた…
ソウヤ「良いのです。漸くこの空間から自由になれるのですから…A…あなたと一緒過ごせた日々。ホントに楽しかった…ありがとう…愛しいA…あなたには何時か必ず恩を返しましょう。」
私はその消えかけの手を力いっぱい握った。
気づいたら涙が頬を濡らしていた。
ひぐれ「いきなり…お別れでごめんな…」
ひぐれも透けた手で私を撫でた。
私は悲しくて涙が止まらなかった
ソウヤ「A…私達は死にはしません。自然に帰るだけです。姿形は見えなくとも、私達は貴方の傍に居ますよ。」
ひぐれ「またな…A。また忘れんなよ？俺達のこと…そして…ゆうひ兄さんの事も…」
すると…完全に触れなくなると…私はしゃがんで泣きじゃくる。
三日月宗近様が私の傍に来て抱き締めてきた。
三日月「今は沢山泣いてよい。その分Aは強くなれる。」
今剣「A…」
岩融「さぁ、我等の所に帰るとしよう。」
貴「…はい。」
ふと顔を上げるとソウヤ様とひぐれと過ごした建物は跡形もなく消えていた。
三日月「ソウヤの神力が完全に消えたようだな。」
私は胸元のポケットからずっと持ってた彼岸花を縁側があった場所に
そっと置いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫耳 - ヤバイ、急なお父さんでびっくりだし魂ないっていってるしなんかヤバイ(語彙力の低下) 更新頑張ってください！！！ (2018年1月9日 0時) (
レス) id: 348a926bb7 (このIDを非表示/違反報告)
ドール - とっても面白いです！更新楽しみにしてます！！！ (2017年12月24日 22時) (レス) id: 95fcd541ff (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 魂 が 無 い だ と … ！ ？ えっ、夢主はどうなるんですか…！？気になります…！更新頑張って下さい！ (2017年12月15日 8時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
まんばちゃん(前野さん)LOVE - 続き面白かったなのです！まさか石切丸が三日月の見方をしたのは驚いたです続きたのしみにしています (2017年9月1日 0時) (レス) id: ee1f2d2d7b (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 一番三日月さんの言うことを聞かなそうな石切丸さんが…三日月さんを手伝っただと…！？どういう風の吹き回s((続き楽しみにしてますね★← (2017年8月15日 1時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紀ヒロ | 作成日時：2017年3月9日 0時
