拾漆 ページ19
貴「えっと…ソウヤ様」
私は確認するように名前を言った。
ソウヤ様は嬉しそうに頷いた。
そしてひぐれに目を向ける
ソウヤ「すまないなひぐれ。大変だっただろう。」
そう言うと、ひぐれは少し不機嫌な表情をこちらに向けた。
ひぐれ「大変だっただろうじゃねぇよ。強制的にさせた癖に…でもまぁ、Aはあんまり奴らと一緒に居なかったから、連れ出しやすかったわ。」
ひぐれは鼻で笑いながら私を見た。
ひぐれ「連れてきたは良いけど…A」
そう言うと私の目の前に来た。
そして ぽん と頭に手を乗せてきた。
ひぐれ「俺たちの事は覚えてねぇんだろ?」
そう言うと、ソウヤ様も切なそうな表情で見つめてきた。
貴「えっと…すみません…。分からないです。」
と、言うか…
貴「ひぐれ、口調が変わってない?最初はそんなに乱暴じゃなかったよね?」
そう言うと、ひぐれは私の鼻を摘んだ。
ひぐれ「ばーか、あれは小さい頃の俺だっつーの!なんで気づかねーかなぁー!。あ、コイツ記憶ねぇんだった」
貴「いてててて!!」
ソウヤ「あっはっは!」
私たちのやり取りを見てソウヤ様は笑い出した。
摘まれた鼻を抑えながらひぐれを見る。
確かに、あの時と違って背が高い。声も低かった。
でも…
貴「どうして過去のひぐれが…」
ひぐれ「さあな、でも、何故かこの術を使う時は子供の姿に戻っちまうんだよ…」
貴「ふーん…そうなんだ。そういえば、ソウヤ様!」
ソウヤ「どうしたA」
貴「ソウヤ様は生まれた時からずっと、ここにいらっしゃるのですか?」
ソウヤ「いや、そうではないよ。元は私もAと同じ人間だったよ…」
貴「え?じゃあ何でここに?」
ソウヤ「そうだねぇ。戻れなくなったから…かなぁ。」
しばらく沈黙が流れた。
ソウヤ「さぁ、2人ともいつまでも外で喋ってないで戻るよ。」
話を逸らすように立ち上がり、私の腕を引っ張った。
え?戻る?何処に??
私は頭に? を浮かべながらソウヤ様について行った。
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猫耳 - ヤバイ、急なお父さんでびっくりだし魂ないっていってるしなんかヤバイ(語彙力の低下) 更新頑張ってください!!! (2018年1月9日 0時) (レス) id: 348a926bb7 (このIDを非表示/違反報告)
ドール - とっても面白いです!更新楽しみにしてます!!! (2017年12月24日 22時) (レス) id: 95fcd541ff (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 魂 が 無 い だ と … ! ? えっ、夢主はどうなるんですか…!?気になります…!更新頑張って下さい! (2017年12月15日 8時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
まんばちゃん(前野さん)LOVE - 続き面白かったなのです!まさか石切丸が三日月の見方をしたのは驚いたです続きたのしみにしています (2017年9月1日 0時) (レス) id: ee1f2d2d7b (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 一番三日月さんの言うことを聞かなそうな石切丸さんが…三日月さんを手伝っただと…!?どういう風の吹き回s((続き楽しみにしてますね★← (2017年8月15日 1時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紀ヒロ | 作成日時:2017年3月9日 0時