拾参 ページ15
その日の夜
布団に横になり、私は庭を無心で見つめていた。
貴「眠たくないな。」
私はムクっと起き上がり、すぐそこの縁側に座って風に当たる事にした。
貴「涼しい。」
ふと下を見ると自分の着ていた服ではないのに気付いた。
小狐「Aさま」
ふと声がした方を見ると、小狐丸がこちらに歩いて来ていた。
小狐「お隣宜しいですか?」
私は静かに頷いた。
小狐丸様は 失礼致します とつぶやくと静かに座った。
小狐「眠れないのですか?」
貴「はい、小狐丸様もですか?」
小狐「はい。」
会話はそれっきりしなかった。
しばらく夜風に当たっていると小狐丸様が立ち上がる。
小狐「さぁ、そろそろ寝ましょう。風邪を引いてしまいます。」
そう言うと、小狐丸様が私を姫抱きした。
貴「あ、の…すぐそこですから…!!」
恥ずかしくて、降ろしてもらうように頼んでも、小狐丸様は降ろす事なくそのまま歩き出す。
結局布団まで運ばれて私の顔は茹でダコのように真っ赤だった。
小狐「おやすみなさい、Aさま」
貴「はい…おやすみなさい」
私の声を聞くと礼をして行ってしまった。
そして私も静かに眠った。
チリンチリン__
突然鈴の音が頭に響いて目が覚めた。
時計を見るとまだ3時だった。
月の光がつよくなって襖を見ると
誰かがそこにいる__
人影があった。
貴「そこに誰か居るのですか?」
すると影は音もなく去っていった。
貴「っ?!まってください!!」
私は慌てて追いかけた。
廊下に出ると誰もいなかった。
でも歌が聞こえてきた。
「白い桜の花の季節は、遠く夢の中にだけ」
↑夢と葉桜です
どうやら声は屋根の上から聞こえてくるようだった。
私は気づかれぬように上って、ゆっくり近づいた。
「やっと来た。待ってたよA」
なんと…気づかれてました。
その人はそう言うとこちらに振り向いた。
そこに居たのは、狐のお面を付けた男の子だった…
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猫耳 - ヤバイ、急なお父さんでびっくりだし魂ないっていってるしなんかヤバイ(語彙力の低下) 更新頑張ってください!!! (2018年1月9日 0時) (レス) id: 348a926bb7 (このIDを非表示/違反報告)
ドール - とっても面白いです!更新楽しみにしてます!!! (2017年12月24日 22時) (レス) id: 95fcd541ff (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 魂 が 無 い だ と … ! ? えっ、夢主はどうなるんですか…!?気になります…!更新頑張って下さい! (2017年12月15日 8時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
まんばちゃん(前野さん)LOVE - 続き面白かったなのです!まさか石切丸が三日月の見方をしたのは驚いたです続きたのしみにしています (2017年9月1日 0時) (レス) id: ee1f2d2d7b (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 一番三日月さんの言うことを聞かなそうな石切丸さんが…三日月さんを手伝っただと…!?どういう風の吹き回s((続き楽しみにしてますね★← (2017年8月15日 1時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紀ヒロ | 作成日時:2017年3月9日 0時