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拾弐 ページ14

貴「今まで生贄となった子供はどうしたんですか?」


三日月宗近様はその質問に盛大に笑い出した。


三日月「すまんすまん…面白い質問だな。しかし何故…?そんなことを聞いてもなんの得にもならんだろう?」


貴「此岸帰り…」


私はボソッと呟いた。三日月宗近様と小狐丸様に聞こえたらしく、2人は驚いていた。


貴「もし、もしその子供たちが生きているのなら…現世に帰すことが出来る…」

三日月「A…よく考えろ。此岸帰りというのは、魂を呼び戻すこと…ならば現世に此岸帰りができる者が居ないと成り立たん。」

貴「っ?!」


そうだ…あの時も、現世に今剣様が居たから、私は三日月宗近様の神域から抜け出せたんだ。



そうか…誰かがあちらに居ないと、出来ないんだ…


三日月宗近様は、 それに といってまた話し続けた…



三日月「こちらに来た子供などもう生きてはおらんよ。」



凄い鋭い目つきで言われた。


私は何も言えなかった。


三日月「他にもあるのか?質問」



貴「…はい。…もう、あの村は守ってくれないのですか?」


三日月「何故に?」


貴「もう子供の命を奪うのは、やめてくださいと言った時…」


そう言うと三日月宗近様は「あぁ」と思い出したように声をもらした



三日月「そうだな、Aがここにいる以上、もうあの村を守る理由などないからなぁ」


ガシ!


小狐「Aさま?!」

三日月「どうした?A」


私は無意識に三日月宗近様の腕を握っていた。


貴「いや、お願いします。村を見捨てないで!!」


私は何故か泣いていた。


三日月宗近様も驚いていた。


三日月「何をそんなに庇う必要がある?あの村はAを捨てたんだぞ?」


貴「っ、そうかもしれないけど!私にとっては一応、大切な村だから…それに、」


三日月「母親か?」


貴「…え?…はい。」

私はゆっくり頷く。
すると三日月宗近様は目を瞑り、考える素振りを見せた。



三日月「わかった。Aの母親は守ってやろう。」


貴「?!村の人は?」


小狐「村のものはもう1人の神様に守ってもらってますよ。」


貴「もう1人の神様?」


私が訪ねると、小狐丸様は妖しく笑った。









小狐「我らに強い恨みを持つ神です」

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猫耳 - ヤバイ、急なお父さんでびっくりだし魂ないっていってるしなんかヤバイ(語彙力の低下) 更新頑張ってください!!! (2018年1月9日 0時) (レス) id: 348a926bb7 (このIDを非表示/違反報告)
ドール - とっても面白いです!更新楽しみにしてます!!! (2017年12月24日 22時) (レス) id: 95fcd541ff (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 魂 が 無 い だ と … ! ? えっ、夢主はどうなるんですか…!?気になります…!更新頑張って下さい! (2017年12月15日 8時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
まんばちゃん(前野さん)LOVE - 続き面白かったなのです!まさか石切丸が三日月の見方をしたのは驚いたです続きたのしみにしています (2017年9月1日 0時) (レス) id: ee1f2d2d7b (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 一番三日月さんの言うことを聞かなそうな石切丸さんが…三日月さんを手伝っただと…!?どういう風の吹き回s((続き楽しみにしてますね★← (2017年8月15日 1時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紀ヒロ | 作成日時:2017年3月9日 0時

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