十章 訓練と理由。 ページ44
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Noside
『ほっ___』
たん、と足音が鳴らし、Aは地面から飛び上がった。
その下には試し斬り用の人形が置かれている。
Aはその人形を空中でロックオンすると、刀を分裂させ、七本の刀に変えた。
そして、その刀の射程圏内に人形が入った時。
物凄い速度で刀が振るわれ、Aが着地すると共に人形がサイコロ状になって崩れた。
『・・・もうちょっとやるかぁ・・・・・・』
そう呟くAの後ろには、何体か数えるのも難しい状態の人形が積み上がっている。
その人形のどれもが切りつけられてグチャグチャになっていて、人形といえどもかなりグロテスクな惨状になっていた。
Aはその人形の山___否、もはやゴミの山と化したそれらを一瞥する。
『あー、・・・ちょっと休憩しようかな』
流石にやり過ぎたと思ったのか、Aはグラウンドの端に座った。
もちろんそれだけの人形を使った分、時間も過ぎているわけで。
訓練を始めたのは昼過ぎだったが、既に日が沈みかかっていた。
『・・・まだ、届かないなぁ・・・
・・・
どこか自分を鼓舞するようにそう呟いてから、ぎゅう、と拳を握りしめた。
『こんなところで死んでらんないな・・・まだ強くならないと。』
『・・・いつかさ』
『絶対』
『
[___それまで待っててね、××。]
そう心の中で唱えたAの瞳は、暗く沈んでいた。
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干し芋様 - 無関さん» ありがとうございます!!面白いと言って貰えて良かったですw更新頑張ります! (2021年12月13日 20時) (レス) id: 82356caa87 (このIDを非表示/違反報告)
無関 - すげぇ面白かったです!! (2021年12月11日 17時) (レス) @page41 id: dbba37e842 (このIDを非表示/違反報告)
干し芋様 - 紅さん» めっちゃくちゃ嬉しいです!!更新頑張ります! (2021年8月5日 20時) (レス) id: 82356caa87 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - 神作品まさに神作品 (2021年8月3日 22時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
干し芋様 - そう言って貰えて嬉しいです…!応援ありがとうございます、頑張ります! (2021年7月8日 20時) (レス) id: 0f667d0daa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:干し芋様 | 作成日時:2021年5月28日 20時