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三章 死ぬ気しかしない。 ページ12

昼休みが終わって、授業が始まる時間になった。

今日のこの時間は体術の授業らしい。


硝子ちゃんは回復専門の為、ストレッチしながら観戦しているとの事。



・・・流石にあの二人と体術はきついと思うんだけどな。



先ず私は体術が得意ではない。

一級術師ではあるから準一級術師とかと比べれば動ける方ではあるけど、同じ一級となると話は変わってくる。



まあ決まってしまったものは仕方ないと大人しく夜蛾先生の話を聞く。


先に夏油君と五条君が術式なし(体術だから当然ではあるが)で戦うそうだ。



私は硝子ちゃんのところまで行って、一緒にストレッチをしながら観戦する。



「やってんね〜」


『動きの次元が違うんだけど・・・

硝子ちゃん、私の骨は拾ってね』


「もしクズ共がAに怪我させたら潰すがな」


『我らが硝子様』


「お礼はタバコか酒でいいよ」


『え、未成年だよね』



そんな話をしているうちに戦況は目まぐるしく変わっていく。

そのまま会話を続けていたら、戦闘が白熱化してしまったのか、夜蛾先生が止めに入っていた。



『あぁあ・・・わたしのばんだぁ・・・』


「ファイト〜何かあったら叩きのめすから安心して行け」


『うぅぅっ・・・!』



私は覚悟を決めてグラウンドの真ん中へ歩く。

私の対戦相手は夏油君。


死ぬ気しかしない。



『はぁ・・・』



私が唯一夏油くんに勝っている点は小回りと頭の回転の速さぐらいだ。


何とかそれ等を使って生き残るしかない・・・




.




あぁ、着いてしまった・・・



私の前には夏油君。

なんだろう、夏油君が物凄く大きく見える・・・


あ、あれだ、魔王の前で序盤に負ける勇者。

生きろ・・・!生き残るんだ勇者(わたし)



『あはは・・・お手柔らかに』



そう言う私はきっと冷や汗がダラダラ流れていることだろう。



「そういう訳にも行かないよね」



不味いなぁ・・・殺られる気しかしない。



でもやんなきゃ行けないよなあ・・・




うん・・・よし・・・

やる!やるんだ!


気合いを入れ直して、改めて覚悟を決める。



「それでは・・・始め!」



夜蛾先生の声で、私たちは動きだした。




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干し芋様 - 無関さん» ありがとうございます!!面白いと言って貰えて良かったですw更新頑張ります! (2021年12月13日 20時) (レス) id: 82356caa87 (このIDを非表示/違反報告)
無関 - すげぇ面白かったです!! (2021年12月11日 17時) (レス) @page41 id: dbba37e842 (このIDを非表示/違反報告)
干し芋様 - 紅さん» めっちゃくちゃ嬉しいです!!更新頑張ります! (2021年8月5日 20時) (レス) id: 82356caa87 (このIDを非表示/違反報告)
- 神作品まさに神作品 (2021年8月3日 22時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
干し芋様 - そう言って貰えて嬉しいです…!応援ありがとうございます、頑張ります! (2021年7月8日 20時) (レス) id: 0f667d0daa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:干し芋様 | 作成日時:2021年5月28日 20時

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