検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:1,630 hit

ページ3

✄-------------------✄-------------------

それから車に乗り数時間、僕の家に着いた。

「Aちゃん、着いたよー…って、あれ?」





駐車場に車を停め、僕は後ろを振り返る。

彼女は後部座席でうさぎのぬいぐるみを抱きながらすやすやと眠っていた。現時刻23:00。Aちゃんが眠ってしまっていても仕方のない時刻ではあった。



僕は彼女を起こさない様にそっと抱き上げ、家へと入る。

「…ちょっと軽い…?」

彼女は体の割には軽めで、前の家ではちゃんと食事を与えられていたのか凄く心配になった。



「ふぅ…」

何とか彼女を起こさずにベッドへと運び、布団を掛ける。

彼女は幸せそうにへにゃりと笑いながら、規則正しい寝息を立てている。
そんな彼女の頬をツンツンと軽く突く。

するとAちゃんは「宇佐見さん…待ってぇ…」と寝言を呟いた。僕はそれにビクリと肩を揺らすも、寝言だと判ると最後に再び、彼女の頬をツンツンと軽く突いた。



「ふわぁ…」

幸せそうに眠る彼女を見ていたら、僕まで眠くなってしまった。






















「…んッ」

現時刻 朝8:30。僕は元から早起きなので7:00には起きていた。僕は今日は休みを取り、Aちゃんと何かしようと思っている。

「あ、起きた?おはよう、Aちゃん」

「んえ…おはよ…お兄さん、此処何処…?」

Aちゃんは目を擦りながら起き上がる。まだ声は眠そうで、目も半開きだった。

「此処は僕の家だよ。今日からAちゃんの家にもなるからね」

「私の家なの…?…ん?私、車で寝ちゃったと思うのに…」

「そうだよ。それから、今日から僕はAちゃんの保護者だからね。遠慮しなくて良いよ。
…嗚呼、勝手にごめんね。ベッドまで運ばせて貰ったよ」

「保護者…お兄ちゃん…!
えへへ、ありがと…」

お兄ちゃんという言葉に何だか嬉しさが募った。

Aちゃんは申し訳なさそうに御礼を告げると、少しだけ恥ずかしそうに笑った。

参→←壱



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ノア(プロフ) - コメント失礼します!絵、お上手で羨ましいです!とても面白いです!夢主ちゃんの純粋さとか、スッゴい好きです!妹に欲しいくらい← 更新頑張ってください! (2017年8月28日 1時) (レス) id: 7a797450cd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ねこやしき | 作成日時:2017年8月18日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。