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教室に戻ると、皆が自己紹介と反省会をしていた。
うん、切島君と瀬呂君と佐藤君と……うん。
クラスが同じなんだからどうせすぐに覚える……多分。
「おお〜緑谷来た、お疲れー！」
どうやら緑谷君も戻って来たらしい。
一番怪我が酷かったから心配していた。
皆が一斉に緑谷君に自己紹介をし始める。
しまった、出遅れた。
「私は戸隅Aだよ、よろしくー」
怪我は体力や何やらで、リカバリーガールに治して貰えなかったらしい。
治して貰えない事もあるのか、気を付けないと。
緑谷君は爆豪君がどっか行った事を知って後を走って行ってしまった。
飯田君が叫ぶ。
「こら緑谷君！廊下を走るな！！」
「……真面目だねぇ、飯田君」
「規則は守る為に作られたのであって例外を除いてはーーー」
うんたらかんたら。
これは話が長くなりそうな感じだな……
「あ、緑谷君と爆豪君」
「戸隅さん、まだ話は終わってないぞ！！」
「ちょっと中断！」
教室の窓から二人が見える。
窓に額をくっ付けていると三奈ちゃん達が来た。
「ん？ 何してるのー？」
「ほらあそこあそこ」
「あ！ 緑谷と爆豪じゃん！」
三奈ちゃん、お茶子ちゃん、梅雨ちゃんも加わり、四人で窓に張りつく。
「お茶子ちゃん、あの二人何話してるんだろうね」
「うーん、なんやろ〜……」
遠すぎて分からない。
「あの二人には何か因縁がありそうね、ケロ」
「あるある絶対ある！ 今度爆豪君に聞いてみよ」
「えっ、本人に聞くん！？」
いやだって本人しか知らないじゃん。
「でも爆豪はやめといた方が良いよー」
「おーん確かに。緑谷君に聞いてみる」
なんで私爆豪君って言ったんだろう。
あの爆豪君が話してくれる訳がない。
＊
「ぶえっくしょん！！！！」
「爆豪少年は風邪か？
ヒーローになる為には体調管理も必要だぞ！！」
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作者名：にょほほ | 作成日時：2019年5月6日 16時
