初恋９＊【ガンダレスside】 ページ11
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練習が終わった後、俺はリュゲル兄より先に帰り支度を済ませ、Aを探していた。
「A〜A〜！ …あ、いた！」
ベンチに座っているAを見つけ、俺は立ち止まる。
ふと、二人で夜空を見上げたときのことを思い出した。
『あのぺリオン座とベリオン座は、いつも大きく輝いてるんだよ』
『なんか、俺とリュゲル兄みたいだな！』
『…ふふ、そうだね』
Aの横顔が、あのときとそっくりで。
しばらくその場に立ち尽くしていると、Aがこちらを向いた。
「…あれ？ ガンダレス、今日は早いね。そろそろ帰ろっか」
どうして、いつもAは笑っているのだろう。
どうして、涙を流さないのだろう。
「A、俺…俺…」
「！ ガンダレス、どうしたの？！ どこか痛いの？！」
こんなに想っているのに、届かない。
「違う、違うよ…」
Aに、子供だと思われたくない。なのに、涙がどんどん溢れては零れ落ちる。
「大丈夫だよ、ガンダレス…」
Aにやさしく抱きしめられた。いいにおいがする。
「いっぱいいっぱい、泣けばいいよ。私はここにいるから…」
「…！」
俺はずっと、子供のままで。
守りたいのに。Aを守れるくらい、大人になりたいのに…
「子供扱いするなよ！」
俺は、いつの間にかAを突き飛ばしていた。
Aがよろけて、壁にぶつかる。
「ガンダレス…？」
こんなこと、するつもりじゃなかった。言うつもりじゃなかった。
けど、抑えきれない思いは止まらなくて…
「俺は、もう大人なんだ！ 背だって、Aより高いんだ！
どうして子供扱いするんだよ！ 俺は…」
だめだ…！ 止まれ！
「俺は、Aのこと…！」
「やめて！」
俺は、はっと我に帰った。顔を上げると、Aがビクッと震えるのが見えた。
目が合うと、Aが「ごめんなさい…」と呟いた。足が、ガクガクと震える。
泣かせてしまった。一番してはいけないことをしてしまった。
「A…」
「ご、めんなさい…ごめんなさい…」
「っ…」
俺は、ひとり泣きじゃくるAを残して、逃げてしまった。
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にょあ(プロフ) - 狩葉さん» もちろんいいですよ！ 嬉しいです＾＾ (2014年5月1日 20時) (
レス) id: 1ca1660501 (このIDを非表示/違反報告)
狩葉(プロフ) - にょあさん» もとはと言えば自分でまいた種なんですけどねwいきなりですみません.......友希、いいですか? (2014年5月1日 7時) (レス) id: 7af0564a72 (このIDを非表示/違反報告)
にょあ(プロフ) - 狩葉さん» そんなことはありませんよ！ 狩葉さんは私の長話につきあってくれる、やさしい方です＾＾ (2014年4月29日 17時) (レス) id: 1ca1660501 (このIDを非表示/違反報告)
狩葉(プロフ) - にょあさん» しつこくないっす!!!まじです!!!僕のほうがしつこいですよ!!!!← (2014年4月29日 15時) (レス) id: 26a2ffc8f1 (このIDを非表示/違反報告)
にょあ(プロフ) - 狩葉さん» お世辞ではないですよー！ でも、しつこすぎでしたよね、私（＾_＾；）ごめんなさーい！← (2014年4月26日 21時) (レス) id: 1ca1660501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にょあ | 作成日時：2014年3月27日 23時
