you're special to me ページ31
車は暫く走り続けて
気付けば湖のある静かな観光地にやって来ていた。
「特に何するかって言うのは考えてないんだけど、そういうノープランもいいかなって。」
パーキングに車を停めて、
「お腹すいたでしょ？」
「はい…(笑)」
さっき、車でお腹が鳴ってしまったのを
先輩は聞き逃してくれなくて
近くにあったログハウスのような可愛らしいお店に入ってお昼を済ませた。
「明日仕事だからあんまりのんびり出来ないね」
「そっか…今日日曜日ですもんね」
湖周辺を歩いて散策してたら、
あっという間に夕暮れ時になってて
「ちょっと座って休んだら帰ろっか。」
少し寂しそうな顔の先輩が
湖を眺められる位置に置かれたベンチに腰掛けた。
私もその隣に少しだけ間をあけて座る。
「なんか、いっぱい歩かせちゃったね。靴擦れしてない？」
「大丈夫です」
私が歩きやすさをあまり重視していない靴で
来ていたのを気にかけてくれた先輩が
ベンチに両手をついて腰掛けたまま、
前に屈むように私の足元をみる。
靴擦れとまではいかないけど、
ほんの少し赤くなってるかかとは
先輩と過ごすのに夢中で
痛みとは感じなかった。
「でも赤くなってない？」
心配そうな先輩が
「でもキズテープとかもってねぇな俺。買ってこようか？」
何かを探すように両手で服のポケットを叩いてるのを
「本当に大丈夫です！」
とっさに出た私の手が止める。
二宮先輩の手首を
私が掴んでる…。
あ…
なんか
変な空気。
「朏さ…」
そんな変な空気の中で
先輩が真面目な顔して私を見る。
オレンジの夕陽が
先輩の顔を染めて、
「朏にとって、俺って…」
その顔が綺麗過ぎて、
掴んでいた手を思わずパッと離してしまった。
「…俺って、どんな存在だろうね」
大きくはなかったはずの二宮先輩の声が耳に響く。
「先輩の存在…」
そんなの、
大好きで、愛しい存在に決まってるのに。
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こまち(プロフ) - すりおろし梨。さん» 自分で書いておきながら純粋にもほどがありますね！（笑）先輩も主人公ちゃんも！ (2016年10月30日 23時) (
レス) id: e91552ea99 (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - 2人とも かわいいなあ〜(笑) (2016年10月30日 13時) (レス) id: c42c4ca209 (このIDを非表示/違反報告)
こまち(プロフ) - ジュンさん» 今回は特にあま〜い先輩でお送りしております( ＾∀＾) (2016年10月26日 23時) (レス) id: e91552ea99 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - めーっちゃくちゃ甘い先輩、好きですーー！いいなぁ、でも先輩の胸の中で寝られるなんて、ホントに幸せだね〜！ (2016年10月25日 6時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
こまち(プロフ) - みぃこさん» 楽しみにして頂き、ありがとうございます( ´∀｀) (2016年10月21日 2時) (レス) id: e91552ea99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こまち
| 作成日時：2016年10月9日 1時
