promise ページ29
先輩からそんなLINEが来た頃には
私はもうとっくに家に着いてしまっていて…
会いにいってもいい？
なんて、
そんなの、もちろん！！なんだけど…
何て返事を返そうか、
まごまごしてる間に先輩から折り返しでかかって来る電話…
「あ、朏？」
「はい…」
「会いたいんだけど。今から。」
すこしぶっきらぼうな言い方にも
いちいちドキッとして
「でも…私今家に着いちゃって…」
先輩が来て欲しいと言うなら、
どこにだって引き返すつもりなのに…
「今から行く。着いたら連絡するから部屋で待っててよ」
それだけ言って切られた電話。
先輩が、今から来る…。
でも、どこから？
私が振り切ってしまった会社のそばからなら
そんなに時間はかからないはず…
慌てて部屋に戻ると、
仕事用の服からカジュアルな服に着替えて
先輩からの連絡を待った。
すぐ出れるようにと玄関に座り込んだとき、
床の上で震えるスマホ。
「先輩？」
「着いたけどどうしよ」
「私が下まで行きます」
電話に出たまま部屋を出て、
3階から外へ降りると
「帰ったのにごめん」
エントランスに先輩が居て
「いえ…さっきは本当にごめんなさい。頭の中ごちゃごちゃしてて先輩に八つ当たりしました…」
さっきのことがあったせいで
いつにも増してしっかり顔を見れない。
「こちらこそごめん。」
「あの…それで、言おうとしたことって…？」
やっぱりちゃんと顔は見れなくて
様子を伺うようにちらっとだけ先輩の方を見ながら問いかけたら
「あー…っとね…」
先輩が、珍しく困ったような顔をして
ふーっとため息を着いて
照れ笑いでもするようにわざとらしく咳払いをすると
ネクタイの結び目に指をかけて少し緩めて
「今度の日曜日、俺と、ちゃんとしたデートしてくれませんか。」
あれだけ恥ずかしかったのに、
何故か目を逸らせなかった。
「デート…？」
「デート」
…と言うことは、
つまり今までの「朏、ご飯行かないー？」とは違うってことだよね？！
わざわざ直接言いに来て
「ちゃんとしたデートしよう」なんて、
つまりはそういうことだよね？！
「いいの？だめなの？」
返事を言えずにいる私の顔を
先輩は急かすように覗き込んで
「いい…です」
返事をしたら
プラネタリウムで私の手を握っていた、あの意外と男らしい手がスッと伸びて来て
私の頭をポンっと軽く叩くと
「デートだからね？覚悟して来てよ？」
そう言ってまたニッと笑った
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こまち(プロフ) - すりおろし梨。さん» 自分で書いておきながら純粋にもほどがありますね！（笑）先輩も主人公ちゃんも！ (2016年10月30日 23時) (
レス) id: e91552ea99 (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - 2人とも かわいいなあ〜(笑) (2016年10月30日 13時) (レス) id: c42c4ca209 (このIDを非表示/違反報告)
こまち(プロフ) - ジュンさん» 今回は特にあま〜い先輩でお送りしております( ＾∀＾) (2016年10月26日 23時) (レス) id: e91552ea99 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - めーっちゃくちゃ甘い先輩、好きですーー！いいなぁ、でも先輩の胸の中で寝られるなんて、ホントに幸せだね〜！ (2016年10月25日 6時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
こまち(プロフ) - みぃこさん» 楽しみにして頂き、ありがとうございます( ´∀｀) (2016年10月21日 2時) (レス) id: e91552ea99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こまち
| 作成日時：2016年10月9日 1時
