couple? ページ19
約束の時間をほんの５分くらい過ぎて、
近づいて来る、おそらく革靴の足音に
見つめていたスマホに下ろしていた目線を上げると
「ごめん、遅くなって！」
いかにも急いできました！な二宮先輩が
「いこっ…か」
息も絶え絶えに言った。
「今日もスーツですね」
「仕事帰りだからね。…あ、いつもそうか(笑)」
でも私はそんなスーツ姿の先輩と、
ずっと記憶に残り続けていた学ラン姿のあどけない先輩とのギャップに
たまらなくキュンとしてます！！
…なんて。そんなアブナイことは言えなくて
「スーツ１つを取ってもお洒落ですもんね、先輩」
「朏どうした？(笑)今日はやけに褒めてくれるじゃん」
「なんとなくです(笑)」
そうこうしながら
プラネタリウムのあるビルに着いて
「この時間は18歳未満はダメなんですね」
「どうりで俺らみたいな仕事帰りっぽい大人だらけなワケだ」
券に記された階へ上がると、
入り口に小さな列が出来ていて
「19:00からの回、入場券の確認とお席のご案内をさせて頂いております」
【星の囁き スターライトナイト】と書かれたブルーのポロシャツを着たスタッフさんが
券の確認にやってきた。
「これ、大丈夫ですか？」
先輩が私のと2枚分をスタッフさんに手渡すと
「はい。こちらの席へご案内させていただきます。」
切り取り線でパリッと千切った半券を返し、
薄暗いホールの中へ案内される。
「お客様の番号はこちらのお席に足元お気をつけ下さい。それではごゆっくり。」
「ありがとうございます…ってえ？！」
スタッフさんが案内してくれた席に
先輩も私も思わず声をあげた。
「これって…」
慌ててあたりを見渡すと、
広いホールの中は、
真ん中に所謂映画館のように1人がけのシートが扇状に広がっていて
よく見ると両サイドの2列だけ
2人がけのソファ型シートになっていて
「カップルシートってやつ？(笑)」
先輩が私を見て笑う。
「か、カッ、カップル…」
「あの人こんな洒落た事しようとしてたのかぁ…」
「どういうことですか？！」
「いやね、このチケット取引先で意気投合した同い年の奴から貰ったんだけど…。好きな子誘って行こうとして、寸前になってその子に彼氏がいたことがわかって。失恋したからってくれたんだよ(笑)」
「そ、、だったんですか、、」
世の中にはこんな素敵な事する男がいるんですね…
もう暫く男の人と何のハプニングも無かった私には信じられませんよ…。
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こまち(プロフ) - すりおろし梨。さん» 自分で書いておきながら純粋にもほどがありますね！（笑）先輩も主人公ちゃんも！ (2016年10月30日 23時) (
レス) id: e91552ea99 (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - 2人とも かわいいなあ〜(笑) (2016年10月30日 13時) (レス) id: c42c4ca209 (このIDを非表示/違反報告)
こまち(プロフ) - ジュンさん» 今回は特にあま〜い先輩でお送りしております( ＾∀＾) (2016年10月26日 23時) (レス) id: e91552ea99 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - めーっちゃくちゃ甘い先輩、好きですーー！いいなぁ、でも先輩の胸の中で寝られるなんて、ホントに幸せだね〜！ (2016年10月25日 6時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
こまち(プロフ) - みぃこさん» 楽しみにして頂き、ありがとうございます( ´∀｀) (2016年10月21日 2時) (レス) id: e91552ea99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こまち
| 作成日時：2016年10月9日 1時
