君は誰を選ぶ？ 【我々だ】

告白 2 〔一日目〕 ページ2

zm「……そこまで見てたん？」

sn「もちろん！そのくらい見てないと気付けないだろうと思ってたからね。
……痛くないのって聞いた時ゾムが笑ったから少し驚いたよ」

さっきの見据える目とは打って変わりぺ神はとても優しい目と声で言った。

sn「痛かったら痛いって我慢せず言ってほしい、怪我したら隠さず治療させてほしいな。……俺は心配だった。“脅威”という名を背負ってるゾムが無理してないか、そのまま消えて居なくなるんじゃないかって。
…だからさ、少しずつで良いから俺達を頼ってほしいな」

しんぺい神＿side
これが俺の本心だ。……ゾムは本当に我慢したり隠したりするのが上手い、特に自分の事となると何も言わない。この怪我は前にあった戦争の時にゾムだけ医務室に来なかったから強引に探って気付いたくらいだ。こんなことがあるからゾムが何時か消えて居なくなるんじゃないかって思ってしまうんだ。

ゾムに近付き優しく抱き締め頭を撫でた。

sn「たまには弱音とか……吐いてみいひん？」

顔を見てみれば、ほろほろと涙を流していた。少し屈んで涙を拭えば口を開いて震える声で話しはじめた。

zm「ほんとは……涙が出るくらい痛かってん。………けど、泣いたら皆に心配とか迷惑かけるから黙ってた。
…………うん、痛い。今も痛いよ」

sn「本音を言ってくれて、頼ってくれて嬉しいよ。
……ゾムはめっちゃ頑張ってる、偉いよ」

涙は大粒の雨となりぽろぽろと落ちる。
落ち着くまで背中をさすって涙が止まるのを待っていよう。


………
……
…

zm「ぺ神は優しいね」

sn「……好きな人なら尚更放っておけないよ」

zm「…俺、ぺ神のそういうとこ好き」

sn「………ゾム！？そんな簡単に好きとか言っちゃダメだからね？？」

心臓に！悪いから！！

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