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中巻 ページ2

異動申請も数ヶ月前にしても、届かないので、退職しよう。
そして、転職しようと思ったのはつい最近だ


地域課から第一課に抜擢されたのは嬉しかった
でも、元々軽度ではあるが血液恐怖症な私は…
現場には立てないというデメリットがあった

それで理解のない数人から白い目で見られては、佐藤刑事や同期の高木に救われていたけれど


理解ある上司と同期がいたとしても

「うん、身体壊すわ」


そうどんなに人に恵まれていようと、環境がどう頑張っても変わらない
尽きない事件、追われる始末書
私にはもう限界だった

噂に聞く、事件を解決してくれる居眠り名探偵やら、その近くに解くきっかけをくれる小学生が居てくれるおかげで解決100%だが
こっちの仕事解決が0%じゃ意味がないんだよ!!!

佐藤刑事や高木は特に目暮警部の直属の部下だから仕方ないにしろ
他は処理できるだろ!!!
なぜ、私に任せるんだよ!!!

自分でしてくれよ!!
やれるだろ?じゃないんだよ!!!
 

もう、いやだ
都合の良い書類処理係なんて
佐藤刑事や高木ならまだいい。
あの人たちはとてもいい人だ
でも周りが大嫌い

ごめん。
高木
ごめんなさい。
佐藤刑事
目暮警部

私は自分を守りたい


ガチャっと受話器を取って、構わず目暮警部に連絡した

「目暮警部…お話したいことがあるので、署へ帰ってきたらお時間良いですか」


『おぉ、山田くんか。構わないぞ、もう事件が解決して帰ってるところだ』


優しげな直属の上司の声に、なぜか泣きそうになったのは内緒だ

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作者名:にゃるこ | 作成日時:2019年10月23日 18時

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