きんぷり。【King&Prince】2 (ページ1)

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昔話・反抗期ページ1

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『廉の好きなハンバーグあげない』

そう言って立ち上がると手を掴んできた

振り向くとうずくまってた体勢から座り直している

その隣に渋々着席

すれば、すーぐに引っ付いてくる

『お腹空いてないの？』

永瀬「空いた」

『じゃ食べようよ』

永瀬「…」

なぜ

なぜ黙る？

あぁそっか

私がお母さんと電話したこと知らないんだから、何で家に来たか説明しようとしてんのかな

家出して来たって言いにくいよな、かなり

『廉、』

永瀬「…」

『ご飯食べて、眠くなったら寝て、起きて、仕事行って。

明日無理そうだったらまたここに帰って来ればいいんじゃない？』

そう言うと、パッと顔を上げて目を合わせて来た

少し驚いたように

あえて"家出" とはストレートに触れずに言ったわたし

『ね、そうしよ。まぁ〜私にも反抗されちゃあ…もう帰る場所が無いね？』

そう言って笑うと廉は「…笑、なんやねんそれ」ってちっちゃく返して来た

ここに来てから初めて見た廉の緩んだ表情

少しは気持ちが軽くなったかな

『よしっ、ご飯だご飯。

廉、白米たくさん食べてくれない？期限近づいてて焦ってんの』

ニコニコになった廉は頷いてキッチンにまで着いてきた

相変わらず構ってさん

まぁ今日くらいはひっつき虫も許してあげようかな