きんぷり。【King&Prince】10 (ページ6)

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海人「あ、やっと来た！」

岸「え？また寝坊？笑」

じん「1番最後だよね？入り」

平野「俺らもうひと仕事終えてきてるんですけど。疲れたぁ〜…」

美優「あははっ、お疲れ様。…Aちゃん、早くね？」

『ごめんなさい』

正確に言えば今日は寝坊じゃない

たしかにここ数ヶ月多かったし迷惑かけてるし

疑われるのも仕方がない

平野「俺らの方が早起きなんですけど」

じん「寝ずに頑張ってたよね笑」

平野「美優さんも撮影中さ、寝ないようにカメラの向こうで自分のほっぺ叩いてんの笑」

海人「可愛い笑」

平野「見えてるんだってこっちから笑」

美優「あははっ」

こういう何気ない会話も

全て私への嫌がらせだと思ってしまうのは

性格が捻くれたからか、

疲れてるからか、

ネガティブな思考に陥りがちな数ヶ月

私の世界の色が変わったのは

美優「Aちゃん。今日のバラエティ収録は真面目に取り組まない系のポジションね？MCのお二方からのツッコミ見たいから。よろしくお願いしますっ」

『…、あ、…はい』

美優「正確に言うと、嫌われポジね？」

『…』

正確に言わなくて良いのにな

みんなに聞こえないように話しかけてくるのが上手なこの人が

グループ担当のメインスタッフになってから。

私の見えてる色が変わった

永瀬「…。A、今日＿「れーんくん」…はい？」

美優「このあとの収録の髪型どんなのが良いかな？メイクさんと話し合った？」

永瀬「…」

『…』

物凄くこっちを見てくる視線には

気付かないふりをして

私は声を上げた

『…あのさ、このあと…収録終わった「よーし」…』

平野「今日もよろしくね。…A」

『…』

辞める話を持ち出そうとしたのが伝わったのか

遮るように声は入る

最近の私がそういうオーラを出していたから

きっと皆んな勘づいてるんだ