きんぷり。【King&Prince】10 (ページ19)

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Aにだけ聞こえる声で一言声をかけ後ろからお腹に手を回して引き寄せた

びっくりして見上げた、俺より少しだけ小さいAと目を合わせる

『…え、？』

紫耀「…」

何も言わずに俺はパッと顔を上げて「キンプリ集合だから！」って周りのメンバーに嘘ついた

お腹から移動した手は左腕を掴みあの輪から距離を取るように歩き出す

『紫耀、表情の変わりようすごいね笑』

紫耀「はっ？」

歩いてる最中に後ろから聞こえる声

なーんか楽しそうに笑ってますね

俺の顔が面白いとでも言うように

『いや？笑なんか私のこと見てた時の顔と皆んなに向けた顔あからさまに違ったよ』

足も止まり手も離れる

紫耀「…。」

『ん？』

紫耀「今日は本番始まってからの待機中も帰りの車も帰ってからも一緒だからね！」

『なにそれ…」

紫耀「良いの！」

『…意味わかんない笑』

俺がAに向けた睨みの意味なんか伝わってないくせに

何も知らずに楽しそうにしてて

きっと今までのこの独占欲は

この先もずっと続くんだろうな

なんならこれからの方が酷いんだろうな

同じグループとしての最後の大きなステージ

そんな日くらい一緒に居てよ

いや、

終わりの日まで一緒に居てよ。

なんならずっと