月柱は師範に褒められたい

廿肆 ページ30

・・・


『ご馳走さまでした！美味しかったよ、千寿郎君！』
千「本当ですか、よかったです！」

マジ天使。
癒し。癒しの塊がいるよここに。


千「お茶を淹れてきますね！」
『ありがとう』

本当に師範と同い年か？師範マセすぎじゃね？マセガキじゃね？

煉「よもや、時透が不埒を働くとはな！」
『まじでビックリしました。思春期ですかね？』

千寿郎君を見習って欲しいよ
あんなに素直で可愛いんだから

煉「そうだな！だが、Aにも原因があるんじゃないか？」
『え、私？』

なんかしたかなぁ
うーん、師範を怒らせた？
連絡をとらなかったのは悪いと思うけど、宇髄さんとこに泊まるのは別によくない？

煉「彼も君より年下とはいえ男だからな！用心するように！」
『そうですね、、なんか師範は師範だから、性別とかあんまり気にしてませんでした』

あ、そうだった
煉獄さんとこに泊まってくって連絡しないとまた怒られる

『すみません、師範にちょっと連絡しますね』
煉「うむ！」


窓を開けて、夜のひんやりとした空気に手を伸ばせば、ルリビタキちゃんが表れて私の指に止まった

ル「ピピピピ(お前、須磨を助けたとき、僕の事置いてったよな・・・)」
『うんうん、久しぶりー、元気だったよ』

ル「・・・ｲﾗｯ」
『あのねー、師範にこの手紙を届けてほしいの』

師範へ
今日は煉獄さんとこに泊まります

『お願いね！』
ル「ピピピ(糞が)」


ルリビタキちゃんの足に手紙を括り付け、窓から外に出す

煉「Aは鎹烏ではなく、あの蒼い鳥なのか！とても美しいな！」
『ですよね！ルリビタキちゃんです』

煉「ルリビタキというのか！あの色は、君の瞳の色に似ているな！」
『えへ、そうですか？』

煉獄さんが、いつぶりか頭を撫でてくれた
姉さんが継子だったときは一緒についてきて、千寿郎君と遊んだり、一緒に差し入れのおにぎり作ったっけなぁ


千「お茶お持ちしました」
『ありがとうー！』
煉「ありがとう！」

タンポポ茶だ！タンポポ浮いてる！
可愛い！
ってかこのタンポポ見てると那田蜘蛛山であった善逸君思い出すなぁ
煩かった←

『美味しい〜ポカポカする』
千「よかったです！」

うーん控えめに言って尊い←

『千寿郎君、本当にいい子だなー、弟にしたい！』
千「えへへ、嬉しいです」

頭をなでなですると、嬉しそうに顔を赤らめた

煉「ははは！千寿郎はやらんぞ！俺の可愛い弟だからな！」
千「あ、兄上！」

この兄弟、推せる←

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