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コンコン、というノックの音に返事をすると、ドアを開けたのはミンハオで。
もうすっかり顔も洗って着替えも済ませて、いつも通りオシャレに決まった姿で「おはよ」って部屋に入ってきた。
手にはミネラルウォーターのペットボトル。
あ、飲みかけ…ちょっとしか残ってないのか。でもいいやもう。
「ミンハオぉ〜！お水くださいぃ〜！」
「あー、あんま残ってないけど」
「とりあえずそれだけでも！」
「ダメ！！間接キス反対！！」
ミンハオがこっちに渡そうとしてくれてたお水をジュンさんが受け取って、残り全部を一気に飲んでしまった。
は？
「ちょ…ジュンさん？ダメじゃない？それ…」
「ダメなのはAちゃんだから。お願いだからちょっと考えてみて」
「あー…んー…今なんも考えらんない〜！ジュンさんのバカ！！」
「水なら俺が下から貰ってくるから待ってて」
ベッドから降りて、部屋を出てく背中を見送り、階下へ向かう足音を聞きながらまだぼーっとする思考のまま固まってると。
「…バカ。お前ホント最悪」
ミンハオがベッドに腰掛けて私に嫌な事言うから、「なにが」って何とかそれだけ返すと、はぁ〜って嫌味をたっぷり含んで長い溜め息が返ってきた。
それに対して具合悪いままのどんよりとした顔を向けると、ミンハオは冷めた目で私を一暼し、「ジュニヒョン可哀想」と。
「…可哀想ってなによ…私なんかした？」
「ジュニヒョン、夜中にわざわざタクシーでここまで来てくれたんじゃん。俺ヒョンの実家知らないけど、遠いんでしょ？」
「えっと…車だと…こっから１時間…半、とか…」
「金も結構かかったと思うよ。ありがとうくらい言えば」
「んー………いや、ちょっと待って…私は会えて嬉しいけど、ジュンさんの家族はみんなガッカリしたんじゃない？どうせ明日には会えたのに、何もせっかくの帰省中に夜中にタクシー使ってわざわざ…」
話しながら何気なく手にしたスマホには、一件のメッセージが浮かんでて。
夜中の１時前に、ジュンさんからの「今から寝るね、おやすみ」ってメッセージ。
…え、このメッセージ打った後にタクシー乗ったの？全く解せないんだけど。
「はい、水持って来たよ。勝手にコップ使っちゃった」
「あ、ありがとう！」
ジュンさんが持ってきてくれた水を引ったくって一気に飲み干した後、その勢いのまま「ジュンさん、何かあったの！？」って問い詰める私を、彼はキョトンとした顔で見つめて。
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桜(プロフ) - テテテテさん» テテテテさん、読んで下さって本当にありがとうございます！楽しんで頂けたようで心から嬉しいです！またエピソード追加していきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします^ ^ (2022年7月9日 18時) (
レス) id: 3e22852134 (このIDを非表示/違反報告)
テテテテ - シリーズ、とても面白くて一気見してしまいました！！情景や感情の表現がすごく上手でとても楽しかったです(^-^) (2022年7月9日 11時) (レス) @page25 id: 7f77bb0a6b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - apricot384さん» 楽しく読んで頂けてよかったです！放置してて申し訳ないですm(_ _)mひとつ連載のものが完結しましたので、こちらも再開していきますね！楽しみにして下さってありがとうございます^ ^ (2022年2月28日 17時) (レス) id: 3e22852134 (このIDを非表示/違反報告)
apricot384(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！続きが気になります！更新ゆっくりでいいので待ってます꙳★*ﾟ完結してほしいです！よろしくお願いします！ (2022年2月28日 15時) (レス) id: 5c0405314d (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - かなさん» いるので、本当に嬉しい限りです！何回も読み返して頂けるの、幸せすぎます(；ω；)偉そうなんかじゃないですよ、ご指摘でもご要望でも、何かしらのお言葉を頂けるだけで嬉しいのに、いつも素敵なご感想ありがとうございます！幸せな気持ちです！ (2020年7月21日 23時) (レス) id: 7c3bd25805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nyar
| 作成日時：2020年6月30日 6時
